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桃色の青春

今日もいつも道理登校する。

いつもの通勤特急に乗り、いつもの改札でパスモを当てる。

脳を全く使わない虚無の時間。

好きな音楽でも聴いて時間を潰す。学校に入り教室に向かう。

教室の扉を開けると、数人の陽キャが此方を見てくるが、すぐに興味を無くして顔を背ける。

自分の席に着き鞄から筆箱を取り出し教室を見渡す。


「ねぇねぇ昨日のテレビ見た?」

「見た見た!あれさ、...」


「おい!やめろって!」

「えぇ〜なんでだよ〜!」


「あははっははっ」

「ちょっと〜っははっ...」


皆数人で戯れている。自分にもそういう時期はあったが結局ハブられ、嫌になった。

それから一人で過ごすようになり、殆のグループから無視されることになった。


「これはいじめではない。」


そう信じ込んでいた。

原因は自分がつまらなくてあまり笑わないから。


僕は元々自分で全てを完結させてしまう癖があった。


「他人に迷惑をかけてはならない」


「他人に甘えてはならない」


そのせいで何時も場に馴染めず孤立してしまうことが多かった。


あれはいじめではない。

なにせ僕自身が()()()()()()()()と思っていないから。


先生が教室に入ってくる。

陽キャの五月蠅い奴らが先生の周りに集まり話している。

僕には媚びを売っているようにしか見えない。


朝のホームルームが始まる。

仕事が多い副教科係の五月蠅い奴がぶりっこする。

声も見た目も可愛くないくせに。

ブリブリしている時間が無駄だ。

消えてほしい。


やっと終わったら修羅の時間が始まる。

女に声を掛けられ、先生たちについて愚痴を言われる。ぼくは好きなのに。

ちゃんと対応してる風に見せる。

遠ざかったら自分の席に着きパソコンをいじる。

この短い時間でもつるんでいる奴らはいる。

眠くなってきた。

寝る体勢の(まま)彼らのほうを向くと何故か彼らがまぶしく見える。

カーテンは締まっているはずなのに。


それこそピンク、いや桃色(モモイロ)に見える。


これを青春と呼ぶのか。

まだ中学生活が始まって半年経ったのに友人関係が殆ない。

所詮彼ら、彼女らにとって僕は都合のいい時に動いてくれるボットに過ぎない。


もう来年という近い未来が見えない。

多分長期休みが終わったころには自分のキャラが変わってしまって誰も話しかけてこなくなるんだろうな。

いっそ空気として扱われる方が楽かも知れない。

今の様な中途半端な生活より。


二年生になったら部活をやめよう


下手に陽キャに混ざるのはよくない。


そうか陽キャの中にいたから陽キャと勘違いされてしまったのか。


陰キャの割合がすごく多い部活にでも入ろう。

イラスト部とか。



もうやだ



誰とも関わりたくない。

桃色なんて求めたら崩壊する。

モモイロは求められるかもしれない。


ぎこちない友情と浅はかな笑顔なら慣れている。

悲しいもんだ。


同じ趣味の人はいる


だがどうしても、どうしてもうまく付き合えない。


小学生の時の本気の友情物語の跡はもう見当たらない。


モモイロの桜なんて見たくないのに


僕が学校を休んでも連絡をくれる人はいない。

翌日登校しても声をかけられない。

常連ではないのに。

各学期に多くて1日しか休まないのに。




だから僕は音楽と文化祭の裏方に打ち込んでやる。


そう決心した。


そうしたら一気に楽になった。


僕がクラス、学年で求められないなら学校に求められればいい。



なんで学年という小さい世界で考えなければいけないのか



僕が頼れる人を作らなければ



これが僕の青春だと。



これが僕の唯一の太陽きぼうだと。



友情はわざわざ作るものではない。







桃色は僕には似合わない。







モモイロの青春が僕にはお似合いだ。








病んでいる文章を最後まで読み切って頂き有難う御座います。

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良い日常生活をお送りください。

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