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俺は目が覚めたとき、まだ昨日起こったことが現実とは思えなかった。だがニュースでは昨日起こったことがトップ記事として取り上げられていた。幸い死傷者は0人だそうだ。今日は学校は休校で一日中暇だったので昨日の出来事について調べていた。今一番有力な説は宇宙人という説だ。そんなことをしながら過ごしていると、家に訪問者が現れた。キタムラ先生だ。なんでも今日の午前中ずっと家庭訪問をしていたらしく、俺の家が最後だそうだ。しばらく俺の母親と話したあと俺の部屋に来た。

「こんにちは、レーラー君」

「こんにちは」

「ノムース君と呼ばせてもらっていいかな?」

「ええ、大丈夫ですよ」

「早速質問なんだが、昨日の放課後あの騒動の時学校にいたね?」

そうキタムラ先生が食い入るように聞いてきた。

「はい。」

「昨日屋上に人が見えた?」

その質問が来た時かなりビックリした。「先生も見たんですか?」

「え、いや、僕自身は見ていないんだけどね、見た人がいるみたいな情報があってね」

「そうだったんですか。僕は見ました。影だったので顔は見えませんでしたけど」

「そうか、分かった。ありがとう」

と何か考えるようにしていた。

「しかし、あの場にいた生徒が君とマンク君とラディール君とシノミヤ君しかいなくて情報が少ないんだよ」

「先生は何か情報を集めているんですか?」

「え、まあそうだね。それはそうとしてゆっくり休んでね、勉強もしっかりするように。じゃあ僕はこれで失礼するよ」

「はい。さようなら」

そのままキタムラ先生はそそくさと足早に帰っていった。

キタムラ先生が帰ってしばらくしてからマキオからメールが来た。学校に来てくれということだった。どうやら昨日のことで気になることがあったようだ。


「来たぞー」

学校に着くとエリオスもいた。

「あ、ノムース来てくれてありがとう」

学校は半壊していて校門の近くまでは立入禁止のホログラムが表示されており入ることができなかった。エリオスはかなり疲れているようで目の下にクマができていた。

「話ってなんだよ、俺昨日寝れてないんだよ」

「校庭を見てみろ」

そう言ってマキオが校庭の端の方を指さした。そこには何やら奇妙な薄い緑色の液体が落ちていた。

「何だあれ?気持ち悪いな」

「さっき聞こえたんだがあれはあのガーディアンとか言うやつが口から出したものらしい」

「眠くてよく見えねえよ。俺帰って寝てもいいか?話が全く入ってこねえ」

エリオスは薄目でそう言っていた。

「いいんじゃないか?帰らせても」

「そうだなエリオスにはまた今度話すよ」

そしてエリオスはとぼとぼと家に帰っていった。

俺はもう一度その液体を見てみたが、吐瀉物というよりジェルのような感じの液体だった。

「なんかジェルみたいだよな」

マキオがそれを聞くとそのとおりだという顔をしていた。

「ああ、あれは一種のジェルらしい。どうやら強い酸性みたいで物を溶かすんだってさ」

まるでアニメや漫画の中から飛び出してきたような怪物だな。そんなことを思っていた時

ドーン!

港の方で大きな音がなった。港の方を見ると船が水しぶきと共に宙を舞っていた。

「今度は何だ?」

マキオがそれを見ながら言った。

「行ってみよう」

そして俺たちは港の方へ向かった。


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