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未知

「今から51年前の西暦2176年に地球から国という概念がなくなった。それは宇宙産業の発展によるものである。それ以降地球上の紛争などは無くなっていった。今我々地球人は団結し宇宙に存在する問題に立ち向かっていかなければならない。

と、まあ今話したことはみんな全部知ってると思うが、テストで細かいところを間違えてわめき散らかしている生徒が毎年いるから、当たり前だからって手を抜かないでちゃんと勉強してこいよ。」

長髪の男が教卓に手を添えながら話していた。

その時一人の女子生徒が口を開いた。

「キタムラ先生は地球外生命体がいると思いますか?」

キタムラと呼ばれたその男は、

「そうだな…

  どこかしらにはいるんだろうな。最近の宇宙開発はすごいしそろそろ地球に攻めてきたりするんじゃないか?  

 なんてな、そんなこと考えてる暇あったら勉強しなさい」

するとその女子生徒はムッとした顔をしてその教師から目をそらした。

「今日はここまで。ホームルームもないからもう帰っていいぞ」

今日はキタムラ先生の機嫌がいいな。と思いつつ帰りの準備をしていると、

「ノムース、一緒に帰ろうぜ!」

と、金髪でツンツン頭の男が話しかけてきた。幼馴染のエリオス・マンクだ。

「ニュース見たか?火星に行った無人探査機 また通信不能になった直後に行方不明だってさ」

とエリオスが言った直後に、

「またかぁ…」

とエリオスの後ろで声がした。

「うお!

 びっくりさせんなよマキオ!」

後ろには銀色のマッシュ頭にメガネをかけた青年が立っていた。

「もうこれで5機目じゃないか。月にステーションつくってまだしっかり開発出来ているわけでもないのに火星になんか手を出すからこうなるんだ」

と、マキオが呆れた顔で喋ると

「だけど月にステーションつくったのって30年も前のことだろ?なんでそんなに時間がかかるんだよ?」

「月面でたくさん事故が起こっただろ?だから慎重になっているんだよ」

俺は耐えきれずに

「帰り道にしてくれよ、まさかずっとこのまま教室でやる気か?」

気づけば教室にいた生徒たちは一人もいなくなっていた。

「そうだなわりぃわりぃ」

すると教室の前方のドアから一人の生徒が入ってきた。茶髪のポニーテールにキレイな青い目をしていた。その生徒は授業の最後に発言していた女子生徒だった。

「3人ともまだ残ってたの?今日私が週番だから早く出ないと鍵閉めちゃうよ」

「シノミヤ、すまねぇな今すぐ出ていくから。

ほらふたりとも行くぞ!」

と強引にエリオスが俺たち二人の手を引いて慌てて教室の外に出た。その時マキオが

「前から思ってたんだが、エリオスお前シノミヤのこと好きだろ」

するとエリオスが、

「は、は?なんでそう思うんだよ」

と不自然なほど早口で訪ねてきた。

「動きとか喋り方とかその他諸々」

「俺もそう思う」

と、俺が言うと

「わ、わるいかよ」

とエリオスが照れくさそうに答えた。

「いや、いいと思うぞ」

マキオがそう言うとすぐに

「そうだよな!俺明日あたり告っちゃおうかな」

と、エリオスが得意げに言ったあとに、

「無理だろ。」

と、俺が答えると、

「殺すぞノムース!」

と、エリオスが殴りかかってきたので、

「冗談冗談」

と言ってエリオスの拳を手で受け止めた。その時階段の方にいた一人の教師が

「おーい、学生はもう下校しろよ」

「あ、キタムラ先生。はーいすぐ帰りまーす」

ヒロト·キタムラ、俺たち2年B組の担任だ。

担当教科は歴史、生徒にもかなり人気の先生だ。

 

 俺たちは校門を出て帰路についた。エリオスが

「そういや、フラッガーズって映画あったじゃん」

「あー。なんかあったた気がするな」

「その映画の新作が出るんだってさ、今度3人で見に行かね?」

「良いな、俺は賛成」

とマキオが行ったので

「俺も、あの映画気になってたし」

と続けて俺が答えた。  その時

ドーン!

耳を劈くような大きな音が後ろからして後ろを振り向くと高い砂煙が上がっていた。

「アレ学校の方じゃないか?」

そうマキオが言った直後エリオスが学校の方へ走り出した。

「エリオス危ないぞ!」

「学校にまだシノミヤがいる!」

それを聞いた後に俺とマキオも走り出していた。


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