七 ドナウ川
ボクの家
(´・ω・`)「まぁ汚いけどゆっくりしていってよ」
彡(^)(^)「お邪魔します」
彡(゜)(゜)「って誰もおらんのか」
(´・ω・`)「母さんたちは写真館に行くってさ」
彡(゜)(゜)「そうなんか…ワイは写真が嫌いや」
(´・ω・`)「でも学校で撮らされたでしょ」
彡(-)(-)「あれは苦痛やった」
彡(゜)(゜)「なんであんなバカ共と一緒に写真を撮らされなあかんねん」
彡(゜)(゜)「それに美術の授業!」
彡(•)(•)「組まされた奴の下手くそさはそら酷かった」
彡(●)(●)「あいつにあったら 絶対にあの絵は燃やしたる!」
(´・ω・`; )「そんな物騒な…」
(´・ω・`)「でもアドルフは人物画を描かないよね」
(´・ω・`)「風景画を描いてるとこしか見たことがないよ」
彡(゜)(゜)「ワイはいつかウィーンへ行くんや」
彡(-)(-)「だから その前にここ…」
彡(゜)(゜)「リンツの風景をなるべく書き留めておきたいんや」
彡(•)(•)「リンツは橋と街道はいいが 建築物はアカン!」
彡(-)(-)「昔ウィーンに行った時に見た劇場の外装といったら……」
彡(>)(<)「そら凄かった!」
彡(-)(-)「でもここは田舎や そうそう豪華絢爛な建物は作れん…」
彡(゜)(゜)「けど田舎特有の自然はある!なんといってもドナウ川の眺めは最高や!」
彡(゜)(゜)「ドナウ川は、古きゲルマン伝説の戦士が戦いに赴く際に使われたんや!」
彡(^)(^)「そう ブルグントの船団や!」
アドルフの語る歴史物語は実に生き生きとしていた
彼の話術はとても洗練されていて、いつの間にかボクは聞き入っていた
だんだんとボクの頭の中にはドナウ川を下る強大な船団が描かれていた
(´・ω・`) .。oO