議会見学
彡(゜)(゜)「ちょうど議会の最中みたいなや」
彡(゜)(゜)「ええ機会やし、見学していくで」
(;´・ω・` )「えーやだよ、絶対につまらないもん」
彡(゜)(゜)「見学が二名や。案内を頼むわ」
( ;´-ω-` )「聞いてないし……」
門が開き、案内人に誘導され、見学席に座った
(´・ω・`)「お偉いさんが話をする所だけあって…すごい立派」
(´・ω・`)「議論の場だけでなく、オペラや演劇の場にもすればいいのに」
彡(゜)(゜)「よし、じゃあ説明していくで」
彡(゜)(゜)「あの高いところに座っとる奴がおるやろ?」
(´・ω・`)「うん、いるね」
彡(゜)(゜)「あいつが議長で鈴を鳴らすだけのお飾りや」
(´・ω・`)「へー」
彡(゜)(゜)「その下に堂々と座っとる連中がおるやろ」
(´・ω・`)「うん、いるね」
彡(゜)(゜)「あいつらは大臣で座っとるだけが仕事や」
(´・ω・`)「へー」
彡(゜)(゜)「誰も座っとらん長椅子があるやろ」
(´・ω・`)「うん、あるね」
彡(゜)(゜)「そこは議員の席なんやけど……」
彡(゜)(゜)「そいつらはお喋りが仕事で、今はロビーで駄弁っとる」
(´・ω・`)「ふーん……帰っていい?」
彡(•)(•)「いいわけないやろ!」
(´・ω・`)「だって誰も仕事してないじゃないか……」
(´・ω・`)「そんなの見て何になるの?」
彡(゜)(゜)「仕事をちゃんとしとるのもおるで」
彡(゜)(゜)「あそこで机に身をかがめとるのがおるやろ?」
(´・ω・`)「うん、いるね」
彡(゜)(゜)「あいつらは議会での発言をメモする速記者や」
彡(゜)(゜)「唯一ちゃんと働いとる人たちや」
彡(゜)(゜)「まあ、彼らの仕事はまったくの無意味やと断言できるがな」
(;´・ω・` )「なんだよそれ……」
彡(゜)(゜)「でも、ここの連中の中ではまじめな分だけ好感が持てるわ」
彡(゜)(゜)「ほれ、議員の連中が群れをなして入って来たから……」
彡(゜)(゜)「そろそろ本格的な論議が始まるで」
(´・ω・`) .。oO(とたんに騒がしくなった……)
でも、こんなの議論じゃない……罵り合いだ……
演説をしている一人に対して大勢の議員が怒声を浴びせている
議長が鈴を鳴らして注意してるけど
議員たちは机をバンバンと叩き、口笛まで吹いて対抗している
子どもの喧嘩でさえ……ここまでひどくはない
(´・ω・`)「ボク、もう帰るね」
彡(゜)(゜)「なに言っとるんや、今が一番、大切なところやぞ」
(´・ω・`)「でも、ボクには彼らが何を言っているのか……」
(´・ω・`)「さっぱり分からないんだ」
彡(゜)(゜)「議会の話の内容なんかどうでもいい」
彡(゜)(゜)「知ろうとするだけ無駄や」
(;´・ω・` )「えぇ…だったら何のためにここにいるんだい?」
彡(゜)(゜)「政治の技を見るためや」
(´・ω・`)「政治の技?」
彡(゜)(゜)「あの演説家がしとる議会妨害がそれや」
(´・ω・`)「え?議会を妨害しているのは周りの議員たちだろ?」
彡(゜)(゜)「ちゃう、あの演説は時間いっぱい喋り通して……」
彡(゜)(゜)「他の議員に発言の機会を与えないことが目的なんや」
彡(゜)(゜)「だから周りの議員は怒って騒いどるんや」
(´・ω・`)「そんなことしてどうなるんだい?」
彡(゜)(゜)「時間切れで反論させなくする」
彡(゜)(゜)「これが政治の技や」
(;´・ω・` ) .。oO(いったいアドルフは何を言っているんだろう……)
そんな姑息な手段になにを学ぶことがあるのか
ボクには無意味な時間の浪費としか思えない
でも……ボクが間違っているのかな?
なにせボクは政治のことがさっぱりだし……
その後も、アドルフは全神経を集中させ
理解不能な演説をじっと見つめていた




