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スキル『鑑定』に目覚めたので、いつも優しい巨乳な受付嬢を鑑定したら、戦闘力99999の魔王な上にパッドだった件について~気づかなかったことにしようとしてももう遅い……ですかね?  作者: 高野 ケイ
4章.スキル『鑑定』に目覚めたので、馬車にいたロリっ子を鑑定したら、幼馴染を心配する美少女だった件について~幼馴染と恋人のフリをしてももう遅い……ですかね?
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4.偽装カップル

 やばいやばいやばい!! 報酬の受け取りはカインズにお願いし、もう少し話したそうなモナに詫びて、俺は馬車が街に着くと同時に慌てて冒険者ギルドに向かって走っていた。

 


「このままじゃ、アリシアが連れ戻される……」



 そう思うと胸が締め付けられるのを感じる。俺にとって家族のような存在である彼女との生活は想像以上に自分の心を癒していたようだ。

 ぶっちゃけ、自分の優柔不断が招いている事なので、サティさんとアリシアを二股しようとしているクズ男だと勘違いされボコボコにされるのは良いとして、アリシアが王都に帰ってしまうのは嫌だし……何よりも彼女はそれを望んでいないのだろう……だからこそ、俺と付き合っていると嘘をついてまでここにいるのだから……



「アリシアはいるかーーー!!」

「あれ、アルト兄どうしたの? これ食べる? 美味しいよ」

「いや、お前まじでなにやってんの?」



 俺が冒険者ギルドの扉を開けるとアリシアが幸せそうな顔をして、分厚いステーキを食べており、その横にはガタイの良い男が腕を押さえて呻いている。

 本当になにがおきてるんだよぉぉぉぉ!? この脳筋女はついに強盗を始めたのだろうか?



「ああ、この人とご飯をかけて腕相撲をやったんだけど、手加減しなかったらこうなっちゃたんだ」

「アルトぉぉぉ、何だこの子? 無茶苦茶強いんだが……どこに筋肉があるんだよぉぉぉぉ。俺の筋肉が泣いているぜ……」



 そう言いながら暑苦しい顔で俺に泣きついているのは、冒険者ギルド一の力自慢のマッシュだ。彼の趣味は筋トレであり、恋人も筋トレである。ちなみにポジションは魔法使いだ。

 そりゃ、勝てねえだろうよ。こいつ勇者だもん。とはいえ、そんな事は言えないので適当にごまかす。



「ああ、言ってなかったっけ? こいつは脱いだらすごいんだ。筋肉ムキムキだぜ。冗談だって、蹴るな、アリシア!!」

「アルト兄、ひどくない? こんな可愛い幼馴染の女の子に何て言う事を言うのさ!! 本当にムキムキか脱いで見せようか? それに、アルト兄は私の身体がムキムキか知ってるくせに……」

「お前、マジでここで上着をまくるな!! 他の人が見てるだろ。あと紛らわし言い方すんなよ、温泉行った時に水着を見ただけだろうが!!」

「ふーん、他の人がいないところならいいんだね、アルト兄はエッチだなぁ」



 一瞬見えた白い肌に俺はついドキリとしてしまう。温泉で見た健康美ともいえる彼女の肌が思い出される。あのおっぱいで勇者は無理ですよ。いや、おっぱいがあるから勇者として強いのか? ルシファーさんとかほとんどおっぱいの力で倒したし。

 そんな風に考えている俺を、アリシアは少し顔を赤らめながらも、ちらりと美しいお腹をみせてくる。拙い誘惑だが、つい見てしまう自分が憎い……



「お二人とも……冒険者ギルドではハレンチ行為はやめていただけますか……」



 俺が上着を脱ごうとしたアリシアを止めようとしていると、サティさんが頭をかかえながらやってきた。

 それを見て、周りの冒険者達が「修羅場♪ 修羅場♪」とか、「リア獣死ね」とか言ってきやがる。どうやら騒ぎすぎたのと、アリシアが脱ごうとしたせいか、クレームが来たようだ。俺達の仲の良いサティさんがみんなに注意をさせられに来たという感じかな?

 てか、サティさんちょっと拗ねた顔してるの可愛いな。そして、冒険者達の反応で俺は一つの事実を思い出す。

 


 そうなんだよなー、俺とサティさんは冒険者ギルドの連中に付き合っていると勘違いされたままなのである。



 元々アリシアを誤魔化すための嘘だったのだが、サティさんに男除けになるからよかったら付き合ってることにしてくれと言われたのだ。俺としてもサティさんが他の男に言い寄られているのはあまりいい気分がしないので、了承したという経緯がある。

 そして、その効果もあり、ブラッディクロスさんとかもサティさんを食事に誘ったりはせず、時々羨ましそうな顔で見るだけになっている。ブラッディクロスさん本当にごめんよ……



「別にハレンチな事なんてしてないよ、ただのスキンシップだよ。ね、アルト兄」

「え、ああ……そうだな」

「ふーん、そうなんですか?」



 俺は反論しようとしたのだが、そう言いながら胸を押し付けてくるのはずるいと思う。思わずうなづいちゃったじゃん。

 そんな俺をサティさんは冷たい目で見ながら、少し呆れた様子で言う。好感度が下がっていく感覚たまらねえねな!! 正直泣きたいです。天国と地獄かな?



「それより、アルトさん急いで走ってきたように見えましたが、何かあったんじゃないんですか?」

「あー、そうだ!! アリシア!! モナって子がお前の様子を見に来たみたいなんだが……」

「え……モナが……」



 俺の言葉にアリシアの顔が真っ青になる。そんなに怖いのか、あのロリっ子……そして、彼女は申し訳なさそうに口を開いた。



「まずい……アルト兄、サティさん本当にごめん……モナがいる間だけ、私とアルト兄がどこでもいちゃつくバカップルってことにしてくれないかな?」

「「は?」」



 俺とサティさんの声が重なる。あれ、付き合ってるフリとかじゃないんだ。バカップルなんだ……段階を数段階ぶっとばしてない? こいつどんな説明をしているんだよぉぉぉぉぉぉ!!

バカップルってどんなことをするんでしょうか?


引き続き感想何を書けばいいかわからないかたは「( ゜∀゜)o彡゜おっぱい!おっぱい!」とかでも嬉しいです。よろしくです。


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[一言] お互いに直して欲しいところをぶつけ合い、良いところを誉め合う これぞ王道! あぁ、相手がいればなぁぁぁぁ! ガチャがしたい、でも石がないです
[気になる点] そうかー、魔法使いかー。 つまり筋肉は幻影魔法だな。 ずいぶんな高等技術な気がする。 [一言] そして、三角関係のバカップル(?)になるんだな。
[良い点] (#゜∀゜)o彡゜修羅場♪ 修羅場♪  みんな青筋立ててそう。 [気になる点] >「リア獣死ね」  充じゃないw  でもある意味ケダモノで合ってる気もw [一言]  バカップルと言えば…
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