表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/150

4.温泉街ハコネィ

「アルト兄……こんな事言うのはあれだけど……おならしたらちゃんと言ってね……人間なら誰でもするからさ……」

「何で俺になるんだよ、そういうアリシアがしたんじゃないのか? 全くいつまでたってもガキなんだから……」

「可愛い女の子になんてことを言うのさ!! それに勇者はおならなんてしないもーん」

「ああ、これは温泉の匂いですよ。硫黄か何かでこういう匂いがするらしいですよ」


 

 温泉街であるハコネィも近くなり、馬車から漂ってくる匂いで俺達が騒いでいると、サティさんが少し困ったように苦笑して言った。

 本で読んだことはあるが、本当に卵の腐ったような匂いがするんだなぁと少し感動する。どうやら、それは俺だけではなくアリシアもそうらしく、馬車を下りると同時に満面の笑みを浮かべた。



「アルト兄、サティさん!! すごいよ、街の中にお湯が流れてるー!! これも温泉なのかなぁ!!」



 初めて見る温泉街にアリシアがはしゃいだ声を上げる。彼女の言う通り、街のそこいらに溝のようなものが作られており、そこには湯気の立っているお湯が流れているのだ。匂いからしてこれも温泉なのだろうか?



「これは足湯ですね、体をつけるのではなく足だけをお湯にいれて楽しむものですよ、せっかくだしやってみますか? 服を濡らさないようにしてくださいね」



 そういうと彼女は靴を脱ぎ始める。スカートから一瞬覗いた生足が艶めかしく、思わず生唾を飲む。「ふーん、エッチじゃん」などと思っていると、隣のアリシアが不満そうに頬を膨らませていた。



「アルト兄のエッチ!! サティさん、気を付けて、アルト兄がエッチな目でサティさんの足を見ていたよー。小声で「エッチじゃん」とか言ってたよ」

「アリシアやめろぉぉぉ!! あと俺の心を読まないで!! もしかして、声出してた? 死にたいんだが!!」

「ふーん、アルトさんは足もお好きなんですね」

「お客さん方、女神焼きはいかがですか?」



 俺がサティさんに冷たい目で見られ、アリシアとくだらないやり取りをしていると、声をかけられる。声の主は体そのものが水で形成されている12歳くらいの少女だ。すごいな、この街には精霊がいるのか。

 精霊は自然に宿る存在と言われ、魔物とは違う。目の前の子も外見こそ女の子だが、性別はないし、年齢も見た目通りではないだろう。



「ああ、いただこうかな、サティさんとアリシアも食べますか?」

「うん、食べるーー!!」

「じゃあ、私もいただきますね、アルトさん、お金は後で……」

「いえいえ、さっきのクッキーのお礼ですよ、これくらいは払わせてください。じゃあ、三つおねがいします」



 俺は好感度アップ間違い無しで返答をしながら精霊に返事をするが、なぜか彼女はサティさんを見つめ驚愕の顔をする。小声で「女神様……」と呟いた後に、どこか崇拝するような目でサティさんを見つめたのだった



「お金はいりません、どうぞ。お納めください」



 そして、その一言だけ言ってさっさと去ってしまった。



「サティさん……昔ここで何かやりました?」

「いえ……特になにもしていないはずですが……」

「まあ、いいんじゃない、この女神焼き、バターが使われていて美味しいよ」



 困惑する俺達を余所にのんきな声でアリシアが言う。まあ、よくわからないし、とりあえず食べるかと女神焼きを見ると、デフォルメされた女神はどこかサティさんに似ているような気がした。

 その姿はまるで魔王像である。胸はぺったんこだけど……

ハコネィ……箱根……う、頭が……


引き続き感想何を書けばいいかわからないかたは「( ゜∀゜)o彡゜おっぱい!おっぱい!」とかでも嬉しいです。よろしくです。


面白いなって思ったら評価やブクマ、感想を頂けると嬉しいです。

特に評価を頂けるとランキングに残りやすくなるので嬉しいですー


また、よかったらこちらもお願いいたします。

現在日間2位でがんばってます。



『異世界の知識と始める産業革命。『口先だけの知識バカ』と辺境に追放された俺は外れギフト『世界図書館』を駆使して最強国家を作り上げる。ファイアーアロー? うるせえ、こっちはライフルだ!!』


https://ncode.syosetu.com/n6300hd/



下のリンクからも行けますのでぜひぜひよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] いつも楽しませてもらってます!更新頑張ってください!! てことで 『( ゜∀゜)o彡゜スラぱい!スラぱい!』
[気になる点] なるほど 女神様とはサティの母親かな? [一言] >アルトさんは足もお好きなんですね サティはパッド無しでもアルトを魅了できる手段を手に入れた!
[一言] ( ゜∀゜)o彡゜おっぱい!おっぱい!  ……がない女神だと?  犯人(人聞きが悪い)がほぼ特定されちゃってる。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ