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スキル『鑑定』に目覚めたので、いつも優しい巨乳な受付嬢を鑑定したら、戦闘力99999の魔王な上にパッドだった件について~気づかなかったことにしようとしてももう遅い……ですかね?  作者: 高野 ケイ
5章.スキル『鑑定』に目覚めたので、清純派聖女を鑑定したら、被虐願望持ちな上にアンデッドフェチだった件について~関わらないようにしてももう遅い……ですかね?
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8.サイン会

「これは一体どういうことでしょうか……?」



 ジャンヌは突然目の前で土下座をしてきたリッチの存在に困惑していた。なんで彼がこんなことをしているのだろうか? まったくもってわからない。



「デスリッチ……なんでこんなところにいるの? しかも、ジャンヌ様っていったいどういうことなの?」



 隣のモナが怪訝な顔でつぶやく。そして、それは彼女だけではない。周りの人間や魔物たちも同じだった。まあ、サイン会にきたらいきなり作者がコスプレをしているジャンヌに土下座をしたのだ。無理もないだろう。

 だけど、ジャンヌが驚いているのは別のことだった。



「あなたは誰ですか……?」



 そう、だって、サイン会にいるはずの作者はデスリッチのはずなのに、目の前にいるのはデスリッチと同じ格好をした別のリッチなのである。

 よく似ているから他の人にはわからないかもしれないが、誰よりもまじかでデスリッチを見ていたジャンヌにはよくわかった。まず目のくぼみの形が違うし、歯並びも少し違う。その上、骨の光沢もわずかに弱い。何よりも目の前のリッチからは彼女が惹かれた強い意思を感じられなかった。

 まあ、違いがわかるのは心の底からデスリッチ様を愛している私だけかもしれませんが……



「あ、でも、あんたデスリッチに似ているけど別骨っぽいわね。同じ格好をしていたからわからなかったわ。あんたもコスプレしてるの? というか、なんで作者さんがデスリッチのコスプレをしているの?」

「……」



 モナが何か言っているがジャンヌは聞こえないふりをした。そんなことよりもならば本当のデスリッチは……と思っていると、会場全体にすさまじく禍々しい結界が張られるのを感じた。



「一体何が……?」

「この感覚、ジャンヌ大変よ!! 私たち閉じ込められているわ!!」



 隣のモナが騒いでいるのを聞きながらジャンヌは驚愕の声を漏らしていたのは別の理由があった。だって、この結界ただの結界ではない。

 


 これは私の絶対領域に近い……こんなことができるのは一人しかいません



 そして、次の言葉で自分の考えが正しいと確信する。 


 

『ふははははは、愚か者どもめ!! 貴様らは我の罠に引っかかったのだ!! 魔王よ、ここにいるのだろう!! この結界は内からは決して開けることはできぬ!! 魔王よ、エルダーを通して、四天王の座をジャンヌから我に返るように訴えるのだ!! あの聖女め……我が配下に下ったふりをして、人との共存を拒んでいた我から四天王の座を奪った上に奴隷のように扱うとはなぁ!! 絶対許さんぞ!!』



 魔法を使っているのだろう、会場内でデスリッチの声が響き渡る。それでジャンヌは彼の考えがわかってしまった。



「え、あの愛奴隷って本当にジャンヌだったの?」

「ええ……」



 信じられないとばかりに声をしているモナに答えながらこれからどうするかを考える。デスリッチがなぜこんなことをしたのかを……

基本骨だから、服装変えたらわからなくなるんですよね……アンデッド

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― 新着の感想 ―
[良い点]  別骨というパワーワード [一言]  それにしてもデスリッちゃんはどうしちゃったのでしょうか。  締め切りに追いつめられた作家が稀にかかるという、あの病気にかかってしまったのでしょうか? …
[気になる点] 別骨さんのこの後 [一言] あー、確かに奴隷の如く主従逆転プレイを強要してくるパワハラ上司だなジャンヌ。ってもうわけわからん
[良い点] 新たなデスリッチ劇場の開演である。 今度はどう観客を笑いの渦に叩き込むのか(待て)
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