第4章 ティータイム
家の中は暗く、窓から入る街灯の光が唯一の明かりだ。玄関と居間は廊下で繋がっていて、居間の左右の壁に年期の入った木製のドアがある。廊下の途中には、上へ上がる階段が光を吸い込んでいるみたいだ。居間は中央から右は、キッチン。左はソファーと洋風な四角い座卓がある。
「ようこそ我がへ。」
後ろから入ってきたBさんが言う。ミューは、そそくさと階段を駆け上がっていった。
「今紅茶を持ってくるから、ソファーで寛いで居てくれたまえ。」
「 」
すると、Bさんはキッチンへ向かっていった。ルイは、ソファーへ腰掛けた。目の前のテレビ、棚に飾られた置物、部屋の隅に追いやられた植木、全てが紺色に染まり薄暗いこの部屋と調和していた。机の上には、見た事ない円錐状の金属の塊らしき物が置いてあった。ルイは気になって手に取ろうとした時、
「触るな」
「 」
「それは、弾丸だ。むやみに触ると大怪我しかねない。触らないでくれたまえ。」
ルイは頷き、また落ち着いた時間が流れた。
「さぁ、紅茶だ。砂糖やミルクは?」
Bさんが机に紅茶を置き、隣に座った。
「 」
「わかった。ところでだ、ルイ君。この先行く当てはあるのかい?」
「 」
「なるほど、なら丁度上の階の部屋が一つ空いているがどうする?」
「 」
「なら決まりだな。宜しくルイ君」
すると突然、ミューが階段を駆け降りソファーに座って来た。ミューは、携帯ゲーム機でゲームをしている。そして、口を開く。
「やだ...」
「?」
Bさんは首を傾げる。
「やだ!」
この少女からこんな声が出るのかと言う位大きな声量が部屋に響いた。
「何故だ?部屋は二つあるだろう?」
「嫌な物は嫌...」
「はぁ...すまないルイ君、ミューが慣れるまでソファーで寝てくれたまえ。本当にすまない。」
「 」
ミューがゲーム機の画面を見ながら意地悪げな笑みを浮かべる。すると誰が、キッチンの方の扉を開けた。
そこには、160cm程の腰の曲がった、旧式公衆電話のハイドファーをつけた人間がいた。
「目標物回収か。」
声から年寄りということが分かる。
「あぁ、予定より早く見つかった。今夜ここに泊まる。ニックネームはルイだ。」
「なるほど、この青年が...まぁいい。ようこそ我等がアジトへ、反乱軍のはぐれ者達が集う場だゆっくりしていってくれ。そういえば、儂は機械技師のレロト。ここで機械類の整備をやってる。まぁ色々あってここにいる。宜しくな。」
「 」
レロトはそう言うと冷蔵庫からビール瓶を取り出しまた扉へ戻っていった。するとミューもソファーを離れ階段を上がって行った。
「と、言う訳で彼等が私の仲間達だ。宜しくな。今夜は、よく休むといい私も部屋へ戻ってるよ。」
そう言って、左の扉に入って行った。すると、左の部屋からBさんがルイに向けて言った。
「すまない、言い忘れていたが紅茶を飲み終わったら流しに置いておいてくれ。」
「 」
そう言い終わると部屋に沈黙が帰ってきた。紺色の薄暗い部屋。キッチンの棚にある小瓶が妙に落ち着いた雰囲気を漂わせている。まるでこの部屋にいる時だけ時間がゆっくりと流れている様だ。ルイは紅茶をすする。実家を出てから何も口にしていなかったルイは一口で飲み干してしまった。そしてティーカップを片付け、ソファーに横になると空腹感を忘れて大きくあくびをし、落ちる様に睡魔に身を任せていった。
メモ:Bさんの使う銃は古代の機構で発砲している。現代の銃は充電してレーザーを射出する機構だが、彼の銃は"火薬"を使う。これを使えば金属を貫通出来るらしい。
型番:なし
所有者:Bさん
形:二丁あり、両手で構えて打つ。弾丸はとて
も大きく古代、スナイパーライフルと呼ばれていた武器と同じ位の大きさの弾丸を使う。銃には突起がありその突起を取り替えるとまた撃てる様になる。その突起は現代のマガジンと同じ役目なのだろうか?充電プラグは見られないが...
二丁とも違うところにマガジンが刺さっており、左は上。右は銃身から左にマガジンが付いている。