表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/508

51 首都観光①


「着いたー!」


 私は馬車から降り、空気をすぅっと吸い込んだ。

 いろんな食べ物のにおいや、人のにおいに土のにおい、とにかくいろんなにおいが、一息分の空気につまっていた。


「ありがとうございました」

「はは、なんのなんの」

「王子をよろしく頼みます」

 馬たちにお礼を言い、全員が降りたことを確認する。

 馬たちは帰りにキッドを乗せるため、馬車の停留所で待機するらしい。



「さて、予定を確認するっす。まず食べ物買って、魔道具屋、武具屋に行くっす」

「まだ食べるの? 志織ちゃん太らないようにね?」

「なんで私なんだよ」

「え、提案したの志織ちゃんでしょ?」

「違います」

 私ってそんなに食い意地張ってるんだろうか。


「提案した者はさぞ腹が減っておるのでしょうな! 先程食べたばかりだというのに、食い意地の張った奴ですな」

「ほう? もっかい言ってみんね? ちっくと聞きにくかったのう」

 ツァナがカイリュウに笑いかけ……あ、目が笑ってない。

「ん? ああ、我は『先程食ったばかりなのに食い意地の張った奴ですな』と言」

「何か悪いか、ああ?」

 ツァナが、笑みを深めながらそう言う。

 ……ヤクザの素質あるな。

 カイリュウも真面目に答えなくていいのに。竜とか龍ってKY多いのかな?


「まぁそれはおいといて、他の六人はなんか希望あるっすか?」

「ソルナちゃんと一緒ならどこでも!」

「キモい」

 ばさっと切り捨てる。

「ラウザンくん、次があるよ!」

 ラウザンが神様になぐさめられている。

 ……ま、私次も断る気満々だけどね!

「特にないっすね、大丈夫っすね。それじゃ食べ物探しに行くっす」

「わーい食べ物じゃ!」

 首都観光スタート!

 まずは食べ物か。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ