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始めの始まり
特別なナニカが欲しかった訳じゃない
疎まれる力だって欲しくなかった
捨てられたくなかった
憎まれたくなかった
ただ、
僕はただ生きたかっただけで
だから、
だから、
逝くことを望まれたくなんてなかったんだ……
いつも通りに学校に行って、先生の小難しい話を聞き流して、帰りには友達と買い食いなんかして、
そうやって今日も終わるんだと思ってた。
神様だとか、ココじゃない世界だとか、そんなのは信じてなかった。
だってそんなの御伽話でしょう?
だから、例えば目の前に突然現れた人が私をどっかに連れてったとか、その場所が違う世界だとか、
そんなのは正直信じることなんて出来てなかったんだ……