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奇想の艦隊  作者: 置草茅
97/122

給糧艦。

 給糧艦。本来の任務は遠く離れた戦地に食料や飲料水等の物資を補給する為に建造された艦種である。このタイプの給糧艦も二つの主任務があり、一つは上記のような役割を果たすのだが、もう一つの任務は本当に、自分の為だけに建造されたような物だった。


 来島型給糧艦。

 全長:206cm 全幅:18cm 最大速度:67km。

 装備品。

 補給ポスト一箇所。エレベーター1基。小型化オレコン1128個。ドーリー同様に1128個。

 予備オレコン200個。ドーリ予備数同様。食料一か月分。真水同様一か月分。

 自衛武装

 艦首艦尾にそれぞれ1門ずつ8mm単装速射砲を1基搭載。対空兵装として連装機銃が4基8門。


 来島型給糧艦は、艦隊随伴型として設計されその速度も高速艦隊と共に行動できるように67kmと補助艦艇の中では速い部類に入る。食料一か月分に至っては超大型冷凍庫及び冷蔵庫をそれぞれ4基艦内に搭載されていて真水も貯水庫が8基。艦内に搭載されている。

 真水はその貯水庫の中から小さいホースから得る事が出来て艦中央部の蛇口計6基から真水の補給を行う事が出来る。


 オレコンとは、よく学校なんかで見かけるかも知れないが、あの青い箱で、折りたたみ式の奴である。それを1128個。常時搭載しておりその中に自動で冷凍庫及び冷蔵庫から必要な分の食料を詰め込みその量は一箱で一日分の食料を詰め込める。

 ドーリーはそのオレコンを運ぶための車輪のような役割を果たし、甲板中央部から後部に掛けて張り巡らされている軌道きどうがあり、その上を自動で食料を運搬する。


 残念ながら知識が不十分なため真水までは自動化する事は出来なかったものの来島型では広々とした後部甲板がヘリポートとしてではなくその広さを活用して物資の引渡し場となっている。

 一応、艦隊への燃料補給任務も行えるように補給ポストが1基ついているがこれは本格的な給油艦と共に行う予定で、その給油艦も能力大会へ向けて現在。試行錯誤が繰り返されている。


 外観は現在の補給艦に近いがまず艦首から、砲塔。艦橋。煙突。補給ポスト。そして機銃座が4席とその広々とした中央甲板。その上には軌道が後部甲板まで張り巡らされている。

 また後部艦橋の上に後部マストが存在し後部マストは利根型に近い。


 後部艦橋の役割はその中を通過していくオレコンの最終チェックで、中身の点検や仕分け等を自動で行うい二階の窓ガラスからはその途中で分かれる4本の軌道から運搬されるオレコンを監視する任務を帯びている。


 艦橋やマスト、後部艦橋も現代の補給艦のような外観を持ち、その元デザインはさがみと言う海上自衛隊の補給艦を模している。

 同型艦は艦隊給油用として二隻。僕の専属として一隻。クラスメイト用に三隻の計六隻での運用を考察中で艦名は全て海峡や瀬戸から因む。


 そして、一番艦の来島くるしまは既に僕の専属艦としてその任務に就いている。

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