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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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巨大な蜂の巣を発見ッ!

 萩月は天理さんの部屋に入ってくるオオスズメバチに対し常に13mm連装高角砲4基を振り回しながら発砲を続けている。既に五匹はその精度の高い高角砲の餌食となった。

 だが、仲間の匂いと言うよりフェロモン?を嗅ぎ付けて未だに開けっ放しの窓から数匹ずつオオスズメバチが侵入してくる。


 亥月も増援に加わり合計8基16門の13mm連装高角砲がオオスズメバチに対し放火を集中させた。次々と撃墜していく萩月と亥月。

 二隻は囮を担当する予定である第一航空艦隊に所属する艦艇で、ある意味、この蜂達が第一航空艦隊の最初の戦果とも言えよう。


 言うまでもなく萩月、詠月、亥月の三隻はその本業である対空戦闘を得意とする。

 詠月も囮を予定している第一航空艦隊に所属している。

 

 戦闘は一向に止まない。戦況は圧倒的にこちら側が有利だが、蜂達もその人間からしてみれば強力な毒針を煙突や艦橋。勇気ある蜂は機銃や13mm連装高角砲に対し突撃する。

 命中はしているかも知れないが、その鋼鉄で出来上がった装甲の前には所詮。無力だった。


 だが、これだけの数が来襲してくると言う事は……近くに巣があるな。怪しいのは女子寮の中庭にあるあの巨大な樹木。樹齢はそこそこありそうなこの樹木のどこかに奴らの巣があるに違いない。

 そこで僕は、第二敵地殴り込み艦隊に所属する二隻の駆逐艦を召喚した。召喚場所は女子寮の中庭である。しばらくの間。そこで監視させる事にした。


 この二隻は雨雲型駆逐艦と呼ばれる駆逐艦で所謂、艦隊型駆逐艦である。蜂の巣特定の為に召喚された二隻は単縦陣を形成し、手前から三番艦、薄雲うすぐも。後方はその四番艦の笠雲かさぐも

 主兵装は15mm連装高角砲3基6門で名目上は高角砲だが列記とした対艦用の大砲だ。


 また、電探も以前の駆逐艦より進化した物を艦橋の上に載せていてより正確な精密射撃が可能となった。魚雷にも力を入れていて魚雷専用の電探も装備している。

 勿論。命中精度を上げるためだ。この完全武装状態の二隻はまず、索敵用の電探と自身の索敵能力で蜂達が何処から侵入しているのかを割り出す。


 笠雲の索敵能力によれば、やはりこの樹木に巨大な巣がある事を直接僕に伝達能力にて知らせて来た。さてと。どうやって処理しようか。蜂の巣に対し機銃掃射しリアルに蜂の巣状態にしても構わないが女子寮の壁に穴を開けたり貴重?な樹木に対して傷をつけるのもなんだか気が引ける。

 そこで、僕はポケットからスマホを取り出して業者さんに一本。連絡を入れる。


「もしもし、稲熊いなくまさんですか? すみません。今すぐ、お願いしたい事があるので、能特別高等学校まで専用の機材と一緒に来てくれませんか?」

「はい。そうです。校内に巨大な蜂の巣があってしかもその蜂はオオスズメバチでして」

「はい。では宜しくお願いします」


 この手に限る。

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