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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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海軍艦艇は意外と汎用性が高いそうです。

 そう言えば第一駆逐隊の二隻。秋霧型駆逐艦の姉妹艦を大沢さんに披露してこの二隻がどのような任務を果たすかを言っていなかったような気がする。

 秋霧型駆逐艦は艦隊護衛用として寅月型駆逐艦と任務は大体同様だと思う。でも寅月型と違う点は魚雷発射管を1基増やして2基に倍増し8門を一斉に投下できるところである。


 外観は朝潮型に似ていて主砲は勿論2連装砲。艦隊に随伴するため、速度を57km以上を発揮する。秋霧型駆逐艦二隻で編成される第一駆逐隊は主に大沢さんの護衛を主任務とする。

 大沢さんに近づく敵影があれば主砲や魚雷を使ってこれを追い払う事で大沢さんの生存率を上げる事によってクラスが勝利する可能性が少し上がる。


 てっ言うか、今更だけどクラス全員に艦隊型駆逐艦を二隻から三隻ずつつけたら以外と楽勝に勝てるんじゃあないかなと思い始める今日この頃。

 でも、必要ないてっ言う人は居るんだろうな。


 プルルル……。


 あれ、電話だ。誰からだろう。

 えっと……久留米さんからだ。まぁ少しだけ出てもいいかな。とっスマホを取り電話に出る。

 もう8月も中旬に差し掛かってきたな。だが蝉の声は相変わらずうるさい。


「もしもし」

「あっ、悠馬君?ちょっとお願いしたい事があるんだけど、いい?」


 この間も依頼が来たような気がするな。全く、まぁ、確かに?工作艦とか給油艦。掃海艇、敷設艦、母艦、輸送艦、特務艦、砲艦、海防艦等、選り取り見取りですよーだ。

 ……いっその事、補助艦艇専門の人間になって卒業後は何でも屋でも営んでやろうか?


「で、お願いてっ何ですか?」

「少し怒ってますか? お願いと言うのはですね……その、蜂を追い払ってほしいのです」


 蜂……はちですか。はち、鉢、ホーネット……アシナガバチ、スズメバチ。

 はちてっ、スズメバチとかの蜂だよね。ホーネットだよね。その蜂を追い払ってほしいだって?何でまた蜂如きに我が艦艇を。


「その蜂はホーネットですか?」

「ホ、ホーネット? そうじゃあなくて! 蜂が部屋に入ってきまして、助けてください!」


 部屋に入り込むのは確かに、どんな種類の蜂であれ怖いよな、男子ですらビビル人は居るのに。で、何で僕にその撃退願いが届いているんですかと言う話なんですが。


「これまた何故僕に? 蜂の駆除なら専門家に頼めばいいのにさ」

「専門家だと、ptが高くつくし、それに悠馬君の艦隊なら人も居ないし刺されても平気かな……てっ」


 あっ、そんな風に今まで僕の艦艇を見て来たんですか。それとも最後のは後付ですか。後僕はボランティア団体ではありませんし、害虫駆除マスターとか危険生物を取り扱う専門家でもありませんよ。確かにそういった危険な生き物の雑学や昔、その関係の本を買って読んだ事はあるけども。


「わかった。で、どこを調査したらいいのかな」

「ありがとう! えっとね、まずは私の部屋の前に来てほしいんだけど……」


 ……えっ、部屋の前ですか。

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