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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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ポンプ式動力攻撃型潜水艦。

 スマホの画面にその最新鋭で優秀な潜水艦から電報が届いた。内容は。


<本日。ヒトサンサンロク。追尾者ノ後方百メートルヲ保チツツ慎重ニ行動セリ>


 春龍しゅんりゅう型ポンプ式動力攻撃型潜水艦。

 全長:100cm、全幅:8cm、最大速度:68km。推力。ポンプ噴進式推進機関を始めて採用した潜水艦。

 スクリューを持たず特殊な機関によって行動を行う事が出来る。

 これ以前の潜水艦はポンプ式水流推進機関と言う物を採用しており若干の音の漏れが確認されていて、これが原因で波311が撃沈された可能性が非常に高い。現在。全ての潜水艦がこの方式による改修を6万ptから得て改修済み。


 武装は艦首魚雷発射管6基。艦尾魚雷発射管2基。艦首向き船底魚雷発射管6基。潜水艦対艦噴進弾を立て並びに6基搭載。その他の装備品として波300型より強化された潜望鏡搭載防水型高性能カメラを1基搭載。カラー写真による撮影も可能とし映像も記録できる。


 外観はアメリカ海軍のバラオ級に似ていて艦名の春龍は「春の訪れと共に現れる龍」と言う意味を込めて命名した。このタイプは龍がつけば実在しない名前でもいいが必ず意味を込める事をルールとして小川自身が決めた。本人曰く、意味の込めていない艦名の軍艦はあまり扱いたくないとの事。


 春龍は現在、別件で行動中で実際に追尾者の背後を航行していたのはその十五番艦である拡龍かくりゅうで、名前の意味は「拡大した敵を牽制する龍」と言う意味である。

 拡龍は彼女の後方百メートルぴったりに合わせそれを保ちつつ潜航していた。艦首の魚雷発射管には既にいつでも放てるよう魚雷が装填されていた。


「拡龍。まずは牽制として魚雷を彼女の右舷5メートルに設定し放て。当てずに常に狙いを定めているぞと言う意味を込めて放て」


 小川はスマホで拡龍に伝達すると拡龍はその電波を波304潜が受け取り潜水艦同士で連絡の取り合いが出来る潜水伝達装置を艦内に設置してありそこから小川の命令を受ける。

 命令を受けた拡龍は艦首魚雷発射管を一つゆっくりと開きそして放った。

 魚雷の速度は80kmを越えるがこの時は目標が近かったため速度は40km以上を発揮した。


 バァァァァン!


 彼女の右側で何かが爆発したかのような音がはっきりと聞こえた。そして不思議な事に彼女の右側には白い煙が発生。彼女は怖くなったが悠馬の追尾を諦めなかった。

 一方の悠馬も次々と道を変更したまに元の道に戻ったりを繰り返したが視線は未だに感じ続けていた。時刻が気になり腕時計を確認すると既にその時刻は13:48分を過ぎた。


 悠馬はここに来て遂に、春龍型ポンプ式動力攻撃型潜水艦の十五番艦。拡龍による警告魚雷攻撃及び実弾による魚雷攻撃を敢行する事を決意する。

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