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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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及川から通知が来たようです。

 鈴鹿改装、新型重巡洋艦2隻、新型軽巡洋艦4隻。ある意味でこの4隻が本命である計6隻の新造艦と1隻の改装艦を迎えた日から実に2日はたった。この日。珍しく男子委員長、及川秀樹からクラスメイト全員に一斉送信される通信文を僕自身のスマホと男子寮周辺の偵察を行っていた波312が受信。

 波312も僕のスマホに当てて、再び、及川の通知から約3分後に届く。


 まず、僕は及川本人から発信されたであろう、この通信文の中身を目で追いながら読み、読み終えたら続けて波312の通知文に目を通す。

 はっきりと言うと、内容はどちらも同じ。波312に至っては恐らく受信した内容をそのまま僕によこしたと言う具合だろう。内容文はざっくりとではあるが以下のような感じだ。


 ~1-3組男子委員長。及川秀樹からクラス男子へ。~

 明日、中会議室に全員集まってほしい。秋に行われる能力同士が激しく激突する能力大会みたいなのがあるのだが、その詳細なルールが今日の午後。生徒会より発表された。

 明日集まってもらうのはその能力大会みたいな大会にいかに生き残るかと言う重要な会議を行おうと思う。また本会議は女子にも刀義さんにお願いしてもらってクラス全員に知れ渡っている。

 では、明日。中会議室で会おう。時刻は明日の13時25分から。


 とっまぁ、ざっくりではあるがこんな感じの通知が来た。能力大会のルールか。夏休み中に発表するのには何か意味があるのかな。まぁ、特にこれと言った深い意味はなさそうだけど。


「中会議室か……」


 中会議室。そこは、一クラスなら全員が入れる大きさの一室で椅子もクラスメイト全員分が用意されており、机は四角形状に配置。また部屋の隅にはテレビやホワイトボードも完備されている。

 この情報は同室を偵察した波314から得た見取り図と多くの写真から仕入れた情報で、他にも偵察しきれていない設備があるかも知れないのだ。


 会議室は他にも小人数が集まるには最適なスペースを持つ小会議室が校内に5ヶ所。この中会議室は3ヶ所用意され、更に大会議室は一学年は全員集まれる広さと机。椅子が用意されておりテレビもそれに合わせて中会議室の物より大きいのが置かれている。

 これとは他に似たような部屋は波315によると生徒会室。生徒会会議室。職員会議室。生徒指導室。視聴覚室などが存在する。これらの施設は会議室とほぼ同様の役割を果たす。


 同様の役割を果たすが別の日に波316がある一つの小会議室を偵察したところ、どうやら軽音部が使用している事が分かった。手ごろな空間があればこのように先生の許可が下りれば部室として使えるようだ。だが、僕は安心と信頼の帰宅部。夏休みも自身の部屋に引きこもって艦艇の整備及び帰還した波300型偵察潜水艦が得た情報を収集を日々、僕は行っている。


 正直。情報戦だけは誰よりも多くの情報を手にしていると思う……これだけは唯一僕が他の能力者より優勢な立場である事は間違いなく確信できる。

 波300型偵察潜水艦を多く建造しておいて良かったぜ。でも、それでも、まだ少し、少ないような気がするんだよな。欲を言えばもう少しほしいかな。

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