表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奇想の艦隊  作者: 置草茅
44/122

互いの悩み事。

「うーん。どう考えても巡洋艦が足りない。足りなさ過ぎる」


 7月上旬のとある昼休憩。僕は戦力不足に悩まされていた。新たに虎鮫型駆海艦が18隻仲間入りしたはいいものの、それは補助戦力にしかならず列記とした巡洋艦、戦艦がほしかった。

 そして安価な。


「どうしたの?巡洋艦が足りないてっ」


 風間が独り言を聞いて話しかけてきてくれた。風間ならなにかしらいい方法を思いつくかも知れない。僕は少し期待した。


「いや、何、うちの海軍。駆逐艦とか補助艦はそこそこ居るんだけど、主力艦が少なくてさ」

「この間、戦艦を2隻も失った後だもんね。立て直すのは大変だろう」

「主力艦が今、8隻ぐらいしかいないからなぁ。もう少し欲しいな」


 数えるぐらいしか主力艦がいなかった。本当の意味での主力艦になると常盤と安芸のみである。いくらなんでも少なすぎる。純粋な巡洋艦にいたっては和泉型の和泉と鈴鹿の2隻のみだ。

 そろそろ大型艦の建造を視野に入れないといけないな。


「今後の戦闘の為。これを基に建造してみるか」

「それがいいかも知れないね。少なくとも重巡洋艦は準主力艦として期待できるしね」


 一方その頃、僕が主力艦建造をするか否かで悩む中、別の理由で悩んでいる生徒も居た。うるさいと言うわけではないがまったく聞こえないと言う訳でもない。ここからだと時々途切れるが内容はなんとなくではあるが分かった。悩んでいる生徒は……。


「あぁーなんかいい必殺技が思いつかなーい」

「川島さんも大変だねー」

「平野さんは相手を本に閉じ込めるだけで勝てるのはいいよねー。私なんて毎回、いちいち技を考えないといけないんだよ?しかも詳細に。そして毎回違う技じゃあないといけないし」

「それは大変だね」


 まず悩んでいる生徒が出席番号22番。川島かわしま七尾ななお。力はその場で閃いた技を使う事が出来る。らしい。

 立って話しているのは出席番号12番、平野ひらの須坂すざか。読書好きでそれが影響してか力は相手を本に閉じ込める、もしくは潰すだったような気がする。


 成程。川島さんは新しい技に悩んでいるのか。会話が時々途切れるがなんとなくだけど内容が分かる。会話の中には地面を割る技なんて考えていた。恐ろしい力だな。その場で閃いたらなんでも出来るのだから。まぁ、僕も似たような物だけどね。


 旧海軍の艦艇を召喚できるゆえ、ptを使っえばどんなオリジナル艦でも建造できる。

 しかもそんなのリアルでは建造できないだろと言うようなふねまでもptを使えば建造できるし運用できるんだから。

 で、今回は重巡洋艦だ。主砲は出来れば33mmは欲しいな。


 とにかく、やってみないと始まらない。数が足りないんだ。ptが多かろうが少なかろうが今は正直、関係はない。戦えればそれでいいのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ