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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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第三次ソロモン海戦。

「負けちゃたー」


 後日、西田さんは僕に話しかけてきた。風間も昨日の放課後の戦闘を配信で確認したのだと言う。2隻の損失は僕に取ってとても大きく、至急、新戦力の補充が不可欠となる。勝利したためptは600pt増えて30588pt。このptを上手く活用していかなければならない。


「勝てる自信。あったのになー。残念だなー」

「5隻も沈めたから充分でしょ?」

「全部沈めないと意味がないよー。全部沈めた後、悠馬君に初めて攻撃が出来るんだよー?」

「……そうなの?」

「さぁ?どっちでしょー?」


 ……西田さんの心の中が読めない。仮に全艦撃沈後に攻撃が出来ると言うルールが本当なら、僕は全ての戦闘に対し複数の艦艇を投入すれば楽勝に勝てる。

 が、そうではなく、沈没艦を出してから僕に攻撃が当たるようになれば話は別だ。

 僕はある仮説を編み出す。能力者はある程度、ふねを沈めてから僕を攻撃できるのでは。僕は勝手にそう判断し無理やり納得させた。


「にしても戦艦を2隻も失うのはまるで第三次ソロモン海戦みたいだね。軽巡洋艦だって1隻いたし」

「でも、綾波や夕立はいなかったぞ」

「そこは太刀風と父島でカバーできるんじゃあないかな」

「まぁ、まぁ、細かい事は気にしなーい。気にしなーい」


 風間と議論していたら西田さんに遮られた。てか、西田さん。第三次ソロモン海戦の事。知らないよね?流石に女子は知らないよな。そもそも太平洋戦争の戦いを女子はどれだけ知っているか。

 知っていて真珠湾攻撃とか日本降伏ぐらいだろうなー。すると横から入り込む形で隣の席の久留米さんが聞いてきた。


「ねぇ、その……第三次……ソロモン……海戦?てっ、何?」


 まっ、知らない方が普通だよな。説明は風間がしてくれた。


「第三次ソロモン海戦は太平洋戦争てっ言う戦争中で起きた海の戦いで、Wikiによると1942年11月12日から15日にかけて行われた戦いだよ」

「それって結果的にはどうなったの?」

「結果としては日本海軍の戦艦比叡、霧島が沈没。その他にも戦闘艦なら3隻が沈みアメリカ軍等の連合軍の勝利に終わった戦いだよ」

「2隻が沈んだのは一緒なんだ。なんか変な偶然だね」


 久留米さんの言う通り、変な偶然だ。その後日本軍確か敗北が続くんだっけ?

てっ事は僕も敗北続きに……まてまて、変な風に考えるな。今は太平洋戦争でもないし僕が扱っているのは日本海軍でもない。……そう、多分日本海軍じゃあない。きっと今後も辛勝ではあるだろうけどきっと勝利が拾えるはずだ。


 そう信じたい。それに空母を持っていないからミッドウェーみたいな悲劇もまだイベントとして発生していない。何の心配もいらない。唯一心配な事と言えば……。


ptを建造に使いすぎて0ptにならないかな……てっ事ぐらいだね。

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