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奇想の艦隊  作者: 置草茅
38/122

対西田戦。

 放課後、僕と西田さんはカバンを持って教室を出た。

 目的地は今は人気のない中庭。この中庭も中々立派な広さを誇り、艦艇を展開するのにも適している。西田さんが開始宣言?を唱えると中庭一帯がフィールド用に変わる。僕はまず、旗艦に戦艦浅間、薩摩の2隻。護衛の軽航空巡洋艦、手取てとりの1隻と駆逐艦をこの戦いに6隻の駆逐艦を派遣した。

駆逐艦の編成は以下の通りである。


 駆逐艦:太刀風たちかぜ奄美あまみ父島ちちじま硫黄いおう

 そして笠戸型一等駆逐艦の笠戸かさど鹿久居かくいの2隻を投入した。魚雷を除けば笠戸型は旧海軍の朝雲型に似ている。先頭は奄美が先導役に就き、後続に父島、鹿久居、手取が続く。


 戦艦2隻はこれとは別行動を取り先頭を駆逐艦太刀風が、それに続くは旗艦浅間、薩摩、駆逐艦硫黄、笠戸が続く。どの道、戦闘になればこういった戦列はどうでもよくなるが始まる前ぐらいは艦隊とらしさをこう言うときだけ見せておきたいんだ。


 まず砲火を開いたのは先頭を行く駆逐艦太刀風である。太刀風は西田さんと距離をつめて主砲を発砲。

 2発をまず放った後、太刀風は左舷へ旋回。西田さんと距離を取る。放った2発は西田さんの右側30mに着弾する。結構それてしまった。

 これに続き戦艦浅間が右舷へ旋回。旋回しつつ4番砲塔を放った。2発は西田さんの後方60mに着弾。更に西田さんに向かい駆逐艦鹿久居が突撃。前進しつつ発砲。


 西田さんはバックした後に遠回りしつつ艦隊の背後をつき攻撃を開始する。僕と戦う場合、どうやら僕が作戦に投入した艦隊を全滅させれば相手の勝利と言うルールもあるらしい。成程。通りで艦隊を狙う訳だ。背後に回った西田さんに対し狙える位置にいる軽航空巡洋艦手取が1番砲塔で砲撃開始。

 西田さんは目の前にいる笠戸に対し攻撃する事に夢中だ。


 西田さんに手取から1発至近弾を食らい佇む。が、閃光が弱まると行動を開始。彼女はどこから持ってきたか分からない糸を取り出した。色は青く輝きとても頑丈そうだった。その糸を投げると勝手に笠戸の艦尾に巻きつき西田さんが少し力を入れた瞬間。

 笠戸の艦尾が折れて笠戸は艦首からとてつもない速さで沈没した。

 西田さんは勢いに乗りその次に航行している硫黄に向かって走る。


 硫黄は笠戸の最後を目撃し後部砲塔全てを使いとにかく弾幕を張る。弾幕の裂け目から西田さんがジャンプして急接近。まるで戦闘物の主人公がしそうなアクロバテックな飛び方をしつつ糸を硫黄の煙突を巻きつきそして破壊する。

 この時、硫黄は3番砲塔で反撃に出たが華麗に交わされ再び糸を船体中央部に巻かれた後、切断され轟沈する。この時点で2隻の駆逐艦が沈んだ。


 一方、やられぱなっしの艦隊だが戦艦薩摩が降り立つであろう場所を予測し発砲。

 3,4番砲塔が火を吹いた。

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