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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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水泳。もうそんな時期なんだな。

 7月上旬。

 今日の体育はプールの授業・・・なのだが。僕はそもそも運動神経はあまりよろしくないほうで、しかも水泳にいたってはまったくと言っていいほど泳げないのだ。

 幸い、水着を忘れましたー!と体育の先生に言ったはいいものの、見学だけかなーと思っていたらまさかの休憩時間中のプール掃除にかりだされた。


 とっ言う訳で今僕は開発しててよかった。掃海艇を3隻。このプールの上を航行させゴミの除去を行っていた。いや、僕の力、こんな感じに使うわけじゃあないからね?ちゃんと戦闘に特化した力だからね?

 今、掃海作業に従事しているのは入学前に一応開発しておいた第五号型掃海艇とその掃海母艦である。

 掃海母艦も入学前に建造した旧式艦であり艦級を「礼文型掃海母艦」と言う。


 同型艦2隻。礼文と尾道の2隻でいずれも艦名は水道から来ている。外観は海上自衛隊のうらが型掃海母艦に似ている。

 だだ装備品は少し違い、掃海艇用のドッグを艦尾に2基分備えている。整備、補給、修理を担当する。

 また工作艦としての機能もありヘリ甲板の所に移動用クレーンが2基。両舷に配備。

 武装は自衛用に5mm単装高角砲を1基搭載。自身も掃海できるよう掃海具を一式装備してある。


 礼文型掃海母艦の全長は174cm、全幅:23cmで最大速度は45km。一方、今掃海中の第五号型も随分旧式艦で全長:75cm、全幅:7cmで最大速度は44km。

 自身の自衛用の武装として8mm単装高角砲3基。艦尾爆雷30個、艦尾掃海具一式。

 対空兵装として3mm連装機銃を4基。煙突は1本で外観は旧海軍の第十九号掃海艇に近いだろう。


 今回プール清掃と言う事でよく先生達や担当者が持っている奴。調べてみるとゴミ取りの網が張っている奴を艦尾に2基装備。航行するたびにそこへゴミが引っかかりそのゴミを礼文へ持っていく作業をしている。一方先生方はゴミハサミと呼ばれる道具で近くにあるゴミを拾う。

 掃海艇はプールの真ん中にあるゴミを除去する。まぁ戦闘じゃあなから被害が出ないのは嬉しい事ではあるししかもこのプールは屋内プール。


 面積は広いものの太陽の日を直接浴びずに済むのもありがたい・・・が、やはり喉は渇く。水筒を持ってきておいて正解だったぜ。

 プールの授業は今日は2時間。40分ごとに休憩が何分かあるのだがその間に掃除を済ませなければならない。掃除が終わったら部隊はプールの端のほうに移動する。授業の邪魔にならないようにだ。

 プールの隅で停泊してる母艦と掃海艇を見ながら僕は軽く呟いた。


「やっぱり、船は水の上にいるからこそ船だってはっきりと分かるよな。地上で航行しているてっ正直いまだに僕でもあまりよく分かってはいないんだよねぇ。まぁそこは能力補正てっ事で」


 周囲からして見れば独り言のように聞こえるかも知れないがいいんだ。何せ誰もこっちを振り向いていないんだもの。

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