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奇想の艦隊  作者: 置草茅
30/122

基地を占拠されちゃったぜ。

 基地を占拠された3日後の放課後。

 悠馬の部屋に風間が招待され、今後について話し合うことになった。

 議題はずばり、この理事長室の目の前に立てた基地についてである。まず悠馬が話す。


「この基地は僕を狙う敵をおびき出すための基地なのだがあっけなく取られてしまった。どうやったらあの旧日本軍がやらかしたガダルカナル島のようにならずに済む方法てっあるかな」

「……結構騒ぎになっているみたいだけど……悠馬君が作ったこの基地。で、ガダルカナルみたいにならずにこの基地を取り戻すのかもしくは破壊するかねぇ」


 風間は少し考える。ガタルカナル島。そこはかつて旧日本軍が占領し飛行場を設営するもアメリカ軍の反撃にあい基地を占領されてしまう。この基地を巡って日米両軍が争い多くの死者を出した戦場。

 悠馬はこの基地をいかに損害を少なく奪還、もしくは破壊できないか。今。風間と相談しているところだった。風間は言う。


「なら、いっその事この基地を破壊したらどうだい?戦艦を送りだせばすぐに済む話だろうに」

「現代版のヘンダーソン基地艦砲射撃か。確かあの時は戦艦が2隻。金剛と榛名が出撃したんだっけか。ふーむ。じゃあそうしよっか」


 風間は用事があるので解散。悠馬はだだ一人、その基地破壊へ向けて刃を整える。悠馬は航空戦艦3隻による破壊作戦に出る事にした。その航空戦艦は勿論。八雲型である。


 編成は旗艦を八雲とし、後続は吾妻、打吹が続く。艦載機は観測用として利用。これにより艦砲射撃の精度を上げる。作戦決行日は1週間後の6月中旬。雨に紛れての艦砲射撃。

 雨がよく降る時期を選んだ理由は警察官はこの雨の中、視界も悪くあまり人数もいないであろうと言う判断からこの日が選ばれた。

 日時が近づくにつれてその日の深夜の天候は徐々に雨と言う事が分かってきた。


 またこの編成に悠馬は軽巡洋艦川内、駆逐艦陽炎、早潮、夏潮の4隻を投入する事に決定する。

 悠馬の力はなんでもオリジナル艦だけではなくかつて存在した艦艇を召喚する事だって可能だ。

 だだ彼のロマンにかられて今まで投入しなかっただけで本当はその気になればオリジナル艦をわざわざ投入しなくてもいいのである。

 悠馬は勝手に状況が悪くなるまで旧海軍の艦艇を召喚しないと言うルールを作る。


 そして、今がその状況の悪いときなのだ。風間との会談を終えて1週間後。ついにその結構日が来た。時間は深夜1:21。

 寮から川内を筆頭に八雲、吾妻、打吹、早潮、夏潮が続く。

 予定通りこの日は雨が降った。現在の雨の量は少量ではあるがこの様子は後に大雨になる事間違いなしと悠馬は確信。艦隊に作戦始動の合図を出す。


 旗艦八雲は全艦に打電。「基地ヲ発見次第全艦砲撃開始。」

 そして1:43、基地を発見した艦隊は右へ旋回し全砲門斉射の準備を始める。

 その砲身の先には警察官が二人。警備に当たっていた。

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