風間と悠馬の力。
「うん?」
「なぁ、確か悠馬とっ言ったか?僕は風間矢矧。どっちでもいい。呼びやすいほうで頼む。丁度席も近いしこれから宜しく」
「あ、あぁ・・・じゃあ風間君かな。宜しく」
すると風間は眼鏡をクイッと再び持ち直すとこんな事を持ち出してきた。
「僕達でコンビを組まないか?席も近いし。まず悠馬君の能力が知りたいな。僕はコイツさ」
そう言うと筆箱からシャーペンを出した。コイツ?シャーペンが能力か?
「僕はね、このシャーペンで空間に文字を書いて相手にぶつける能力さ。勿論他にも使い道はあるけどね。威力はどうやら画数や難易度が大きく影響しているみたいだ」
説明しながらまず風間はシャーペンを何もない場所に何かを書く素振りを見せた。するとどうだろうか。いきなり青い文字で「烏鵲」と振り仮名もなしに出てきた。
何だこの漢字。
「これは烏鵲てっ言ってね。カササギと言う鳥の別名でもあるんだ。こんな感じに難しい言葉や名前、地名、画数の多い物なんかを書いたほうが威力が上がるのさ。君は?」
風間の力を僕以外誰も見てはいない。でも僕の場合は此処で召喚すると皆に見られそうだ。出来れば人気のないところがいいな。
「ちょっといいか。僕の力を発動させるには此処は狭すぎる。物も多いし。中庭に出よう」
「構わないよ」
カバンを持ち教室を出て風間を連れて中庭へ。そこそこ広い中庭は草も少し生えていて周囲には風間のみを確認する。
「僕の力は海軍全般を扱うてっ言うまた変わった力なんだ。まぁ論より証拠だ。これを見てくれ」
「海軍?」
僕はスマホを取り出し軍艦の絵柄があるアプリをタッチ。海軍工廠ぽいっ画面になると港へと言う項目をタッチ。港の画面になりそこから艦船を選びタッチ。すると「抜錨しますか?」と出てきたので「はい。」をタッチ。数秒後。地面が白く光りだす。これ遠くから見てる人も分かるんじゃあねぇかなてっぐらい眩しい。
「こ……これは……ッ!」
風間は突然の事で言葉を失う。この力は旧海軍の艦艇も呼び出せる事が出来るが僕はそこはロマンとして架空艦を呼び出す事にした。
吉野型重巡洋艦。現在架空艦隊の主力艦艇になっている本艦は同型艦3隻。
人間と戦うため全長や幅はmからcmになる。主砲もmmになるが威力は本物だ。速力も速度になる。
基本スペックは全長:211cm、全幅:18cm。最大速度46km。
武装として27mm連装砲5基10門、5mm高角砲単装式4基、6mm5連装迫撃砲2基16門。
同型艦、吉野、高砂、須磨の3隻。1隻あたりptは356ptで3隻合計で1068ptで結構予想より予算がオーバーした。巡洋艦でこれだよ?
「ふむ、海軍全般と言っていたけどこれらの修理、補給、建造、改造なんかも一人でまかなうのかな?」
「あぁ、そうだよ。まぁptが洒落になんないけどね」
「なるほど。……ふむ。どうだい?僕とコンビを組もうじゃあないか。僕だって画数が少なければ弾幕を展開出来る。それに艦艇建造の際何かしらアドバイスが出来るかも知れないよ。こう見えて海軍には少し詳しいほうなんだ」
「そうなんだ。確かに助言があれば性能が上がるかも知れない。僕は大艦巨砲主義だ」
「構わないよ」
「じゃあ、今後とも、宜しく」
「あぁ」