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奇想の艦隊  作者: 置草茅
29/122

作戦「即」。

 先生Dは後ろを振り返りながら追っ手がいない事を確認する。追ってはいないようだ。先生Dは少し休もうとして近くにあったベンチに腰を掛ける。

 すでに駆逐艦5隻は目的地へ着いた輸送艦隊と合流し基地設営に入った。

 時間は深夜の3:10。


 先生Dは眠気に襲われ横になろうとしたとき、まさかの追尾者からの攻撃を受ける。

 その追尾者は駆逐艦から通報を受け周囲の警戒に入っていた伊1205潜で、今魚雷を4本先生Dに向かって放つ。情報も得ており伊1205潜独自の判断で雷撃を敢行する。

 魚雷の接近にいまだに気がつかない先生Dはそのまま眠りにつこうとしたまさにその時、伊1205潜が放つ4本の魚雷が1本の漏れもなくすべて命中。先生Dは気絶し伊1205潜はいつも通りの哨戒任務に就いた。


 先生Dが気絶した頃、基地は60%ほど完成していた。この基地は見かけだけで中身はすっからかんである。目的は理事長が期待していると言われている能力者を誘い込むため。

 駆逐艦5隻は完成後もこの場に留まり能力者を迎え撃つ戦法に出る。基地の外観はフランスにある潜水艦基地のような外観を持つ。駆逐艦はこの基地の裏側で待機する事になる。


 基地が完成し輸送艦隊は旗艦早月、駆逐艦太刀風の護衛を受け撤収。 輸送艦隊は作戦「即」の成功を祈りつつ帰路に着く。

 そして翌朝。

 理事長がいつも通り窓から見える景色を眺めるとそこに昨日まではなかった建物の姿があった。

 理事長の目の前に建設されたこの建物は一見お粗末な豆腐建築物ではあるが後に調査させると中身は立派な基地である事が判明する。


 理事長はこの基地の破壊を考えたが此処を占拠すればいずれ戦艦隊がやってくると判断し早速、彼を理事長室へ呼びまずは影に隠れている駆逐艦5隻とやりあってこいと命令。

 彼は承諾しその重力の力を持って駆逐艦部隊の壊滅へ赴いた。

 

一方その頃、バレている事に気がついていない駆逐艦部隊は小型レーダーに反応しだい出撃する事になっている。が、彼は理事長室から見落とすような感じで攻撃を仕掛ける。


 まず攻撃を受けたのは彼から見て先頭の位置で停泊している駆逐艦屋久であった。屋久は船体中央を押しつぶされ真っ二つになりその後沈没した。

 屋久沈没を目の前で確認した他の4隻は緊急出航。緊急出航したものの出てきた順から次々に狙い撃ちされて唯一父島のみが脱出した。


 他の3隻。淡路、宮戸、倉橋は沈没。駆逐艦5隻は1隻を残して全滅。理事長はその基地に警察を配備させ戦艦部隊に備えた。そしてその情報は偵察中であった波306により悠馬に伝達される。その頃、悠馬は2時間目の授業を受けている最中で実際に情報を目にしたのは昼休憩の時だった。


 悠馬は自ら設営した基地を理事長率いる警察隊に占拠された事を知り同時にこう思った。

 もし艦隊を派遣したらガタルカナル島を巡った争いが始まるのではないかと。

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