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奇想の艦隊  作者: 置草茅
27/122

悠馬の一手。

 悠馬は波301潜から受けとった情報が正しければ理事長は悠馬の力が気に食わないらしい。

 悠馬が打った一手。それはただ単に単純。彼の悠馬の力を理事長に嫌と言うほど見せ付けてやればいいだけなのだ。さらに偶然に理事長室前の廊下を哨戒中だった伊1204潜が理事長室から書類を抱えて出る所を目撃。伊1204潜は追尾を開始し追尾した先はなんと3年生の教室。


 3-2。校長はその部屋に入り伊1204潜も潜入。校長の目の前に理事長が期待していると思われる彼が居た。彼はこのクラスの中では真ん中ぐらいの実力ではあるが能力は艦隊にとっては充分な脅威。重力を自由自在に扱う力。もし戦艦や潜水艦に重力をかけるとどうなるか。

 悠馬にとっては考えたくもない。


 彼が受け取った資料は伊1204では確認出来なかったが恐らく校長自らが彼に話しかける時点で怪しいと判断。至急教室を出て人気のない階段へ浮上。浮上後は暗号化された無線で付近に潜航中の波300型へ一斉に伝えられた。

 付近に潜航中の波300型2隻がこの通信を受信。暗号を解読後悠馬の下へ一路直進した。数時間後に悠馬はこの情報を知るがこの時波301の情報はなく軽視されていたが波301の情報を受け取るとすぐに重視。そこで打った手はある艦隊を編成。


 彼も寝ているであろうこの真夜中に艦隊の基地を設ける事である。それもできるだけ目立つように。そして迅速に。この作戦の名前は「そく」。

 即断決行から由来するが作戦の内容は簡単。理事長室の窓からもはっきりと見えるような秘密基地を目の前に建設。そこへ彼を誘い込み戦艦部隊を持って撃滅すると言う物。


 かくして悠馬によって発動された作戦「即」は発動された。

 急いで編成された艦隊は作戦名にちなみ即艦隊と呼称され、艦隊の陣容も急いでかき集めた感じだ。

 陣容はまず物資を運ぶため新造された一等輸送艦。

 此処で一等輸送艦を出すと旧海軍と被ってしまうため本作品では「一等大型高速武装輸送艦」と呼称しよう。本型が10隻。1隻あたりのptは急造のため少なく232ptとなり10隻合計で2320pt。


 詳細は後ほどさせてもらうが外観は旧海軍の一等輸送艦と良く似ている。武装と大きさが違うぐらい。

 同型艦は損耗しだいで増える見込み。護衛に以前から建造されていた奄美型護衛駆逐艦の5隻。淡路、宮戸、父島、倉橋、屋久の5隻である。

 5隻では足りないと言う事で対戦艦隊の生き残りである太刀風を配備。

 さらに旗艦には本来の任務ではないが黒部型軽航空巡洋艦の2番艦:早月はやつきが物資を後部甲板へ積み込み参戦する。


 こうして悠馬によって臨時編成されたこの輸送艦10隻。実質的には11隻。

 護衛艦6隻。合計17隻による一夜基地製作作戦。即は5月中旬に発動された。

 現在の所持ptは……29988pt。とうとう残りの残高も2万を切ってしまうなか果たして即は成功するのだろうか。艦隊は最大速度で目的地へ向かう。

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