1年3組委員長対悠馬戦。終結。
浅間は5mほど飛び跳ねた後、ガッシャンと凄く大きな音が船底から響いたが何事もなかったかのように航行している。何があった。
そこへ殴りこんできた薩摩、安芸による主砲一斉射が刀義を襲う。刀義は砲弾に向かって指を弾く仕草を取るが実際に弾いたのは安芸が放った4番砲塔の1発のみで他は全て至近弾。衝撃により刀義の体制が悪くなる。そこへ少し遅めに発砲した薩摩の主砲弾8発が向かう。
8発中、命中弾は3発で3発中1発のみまともに命中した。
命中した場所は彼女の右腕で強烈な痛みが体制を崩している彼女を襲う。そこへ出番を待っていたかのように常盤が標準を合わす。
丁度、薩摩の主砲弾の煙が消えかけるとき、相手に悟らせないため今、8発を発砲。この8発中、4発が外れ更に1発が至近弾。
残りの3発は全て、見事に命中。彼女は体力を失い退場した。この射撃の精度が上がった理由は身延型航空重巡洋艦の3隻からそれぞれ発艦した水風6機が攻撃機から観測機のような役割を担当したためであり、先に発砲した薩摩の修正射撃を常盤に指示。こうして精度を上げた。
一方、刀義の戦闘でひと段落ついたとき、及川の方でもそろそろ追いかけっこが終りそうである。
和泉、鈴鹿が容赦なく主砲弾を発砲。逃げ惑う及川に能力を発動させる隙も与えぬよう空から黒部型軽航空巡洋艦所属の水風2機が畳み掛ける。及川に不審な動きがあれば空から機銃の雨を降らせる。
及川にとってはもう無理ゲーに突入している。
そんな状況下、留めの一撃を刺したのは相手の動きを封じる役をしていた2番艦:鈴鹿であった。
鈴鹿は及川は目の前の巨大な木に隠れ能力を発動させようとしていたところに第一、第二砲塔を旋回。
旋回後、照準もなしに発砲。鈴鹿の読み通りにその大木は着弾の衝撃に耐え切れず及川の居る方角へ意外と早く倒れる。
さらにそこへダメ押しと言わんばかりに和泉が3発発砲。
その発砲により彼は逃げ場を失い、鈴鹿のなぎ倒した大木の下敷きになる。こうしてこの模擬戦は幕を閉じる。一見勝利のように見えたが被害はそこそこある。完勝にはまだ遠い。
安芸の機関はその場で修理されたためptの損害はないものの旗艦である戦艦浅間は船底を大きく損傷。
修理に費やしたptの数は533pt。それだけドッグへ入港した際エグれていたと言う事であろう。浅間の修理のため普通二人から勝利した際、1200pt手にする予定だったのが実際に手にしたのは667ptと少なかった。これは悠馬に取っては誤算であった。
攻勢に出れば被害なしで勝てると言う。彼の誤算。しかし幸運な事に沈没艦は出なかった。悠馬は実際とはptを多く手に出来なかったものの、いつものように沈没艦を出しているのでいちいち新艦を建造しなくても済むと逆に考えたのだ。
逆に考えるんだ……ptが少なくても艦が無事ならそれでいいさ……とっ。




