表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奇想の艦隊  作者: 置草茅
2/122

簡単な自己紹介。

 先生の誘導で教室へついた僕らはそれぞれ自分の席を探して座る。

 その時一瞬。となりの席にいる女子と目が合った。彼女は宜しくと言ったのだろうか?一瞬であったが笑みを見せてくれた。良かった優しそうな子で。


「私がこの1年3組の担任になりました。安田やすだけいです。皆さんこの1年間よろしくお願いします。では皆さんドア側から自己紹介をお願いします!」


 ドア側にいて一番前に居た男子生徒はいきなり当てられたとき「へっ?」と言う声を出した。

 心の中で笑いを押し殺した。彼は席を立ちゴホンと咳払いをすると名前を名乗った。


「僕の名前は花丘はなおか大介だいすけです。宜しく」


 拍手が沸きあがり僕もささやかではあるが拍手を送る。いきなり当てられたのによくやっぞDaisuke。

 大介と聞いたとき僕の脳裏にはDaisukeが高画質で踊っている光景が浮かんだ。見た目が凄い違うけど。

 13人ぐらい進んだときいかにもいや言うまい。


「ワイ、丹波たんば平戸ひらど。46。」


 なんか筆箱とかがアニメのキャラクターなんすけど。消しゴムそれエ○ァだよね。分かるよ。

 46もネット用語だっけ、宜しくてっ意味なんだよね。男子の中で席順に15番目だったかすでに男子委員長は決まっているらしい。彼がそう宣言した。


「1年3組男子委員長の及川おいかわ秀樹ひできです皆さん宜しくお願いします。困らない事があったら俺に聞いてください。とっ言っても僕も今は分からない事だらけだけどね」


 笑いが男子の間で少し走った。次に女子も16番目ぐらいに委員長が自己紹介した。


「1年3組の女子委員長。刀義かたなぎ目黒めぐろです。及川君と協力して頑張らせていただきます。どうぞ宜しくお願いします」


 刀義さん。なんか所謂大和撫子みたいな感じの人だな。

 なるほどそれで委員長か。たった今納得した。皆それぞれが持つ力は言っていないんだ。まぁ近いうちに公表されると思うからいいか。てっ隣の女子が立った。もうそこまで来ていたか。

 ちなみに僕の出席番号は26番。ここテストに出るぞ。


安藤あんどう久留米くるめと言います。よ、宜しくお願いします!」


 拍手が沸き起こる。久留米と言われて一瞬、地名を思い出した僕はきっと日本地図の見すぎなんだなと痛感する。そろそろ僕の番かな。おっと前の席の奴が終わった。さてと。


「小川悠馬です。宜しく。」


 面倒な事は手短にしないと疲れがたまってたまらん。ん?久留米さんがこっちを見てる。一応返事と言うか頭だけ下げとくか。宜しくと言う意味合いもこめて。


 なんか……気まずいな。後ろの席の人はいかにも頭の良さそうな人柄で、眼鏡を指でクイッとした後名前を名乗った。名前は風間かざま矢矧やはぎ

 最後尾の子も自己紹介をし終えHRが終り今日はこれにて解散と言う形になった。皆早く自分の寮の部屋を見たいのか急ぎ足に帰って行く。気がづけば久留米さんもいなくなっていた。


 僕も寮へ帰ろうとしたとき、風間から背中をツンツンとされ声を掛けられる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ