表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奇想の艦隊  作者: 置草茅
18/122

量産型駆逐艦?

「風間。ちょっと軽く緊急事態かも知れない」

「どうした?悠馬」

「水上艦艇の半分を食われた」


 少し長めの間。二人共沈黙した。風間は「もう一回言ってくれ。」と言わんばかりの表情。まだこの状況が理解できていないご様子だった。そりゃ・・・誰だっていきなり「味方の半分以上がやられた!」なんて言ったら「はッ!?」と言いたくなるだろう。

 しかし風間の回答は違った。回線が少しショートした後少し考えているかのような仕草を取りこう言い出した。


「で、今後の対策はどうするんだ?」

「対策?そうだねぇ。思っていた以上に損害が痛いからしばらくの間は黙っていようかな」

「ちなみに普通の駆逐艦でどのぐらいptを消費するん?」


 風間はどうやら普通の駆逐艦の建造による艦艇の消費ptが気になるようで。僕はざっくりとだが答える事にした。


「う~ん。普通の駆逐艦でざっと230ptぐらいかな?」

「そんなにptを食べて大丈夫か?」

「大丈夫じゃない。大問題だ」


 流石にこれだけ艦艇の損耗が激しいと旧海軍で言う一等駆逐艦を量産していくのは非常に厳しい。1隻で230ptが削られるので仮に姉妹艦を19隻建造したとする。

 合計仕様ptは4370pt。駄目だ。そのペースで建造しまくったら僕のptが危ない。ただでさえ最近食費を抑えていると言うのに。


「だが既に策は取っている。まだ健在な潜水艦を投入し新たに新型潜水艦を投入した。あれがあれば水上艦隊が復活するまでは活躍してくれるだろう」

「だといいなー」


 おい、風間。まるで期待していないかのような返事はやめたまえ。結構くる。精神的に。実際、僕もあの3隻で今後、艦隊が復活するまで持つか不安で仕方ない。

 それと浅間と常盤の2隻の戦艦だけでは火力的にそろそろきつくなってきた。そこで今後、重巡洋艦をメインに建造していこうと思う。後、護衛の駆逐艦も少しずつ建造に着手して。


 新たに潜水艦を3隻建造したので現在の所持ptは37218ptか。ほんと、建造するのにかなりptを消費しちゃうんだから困っちゃうよ。早く9月にならないかな。バトルロワイヤルに優勝すれば1万pt手にする事が出来るのに。


「そう言えば悠馬は松型駆逐艦と言う日本海軍の駆逐艦を知っているか?」

「松型駆逐艦?何んだ。それは。聞いた事がないぞ」

「あぁ……そうなんだ。まぁいいや」


 風間が言うにはこの旧日本海軍の駆逐艦。松型は何でも太平洋戦争末期に建造されて以降、短期間で約14隻ほど完成したらしい。最初で最後の量産型駆逐艦なのだとか。そんな駆逐艦が存在していたのか。知らなかった。しかもその松型は最低限の武装で尚且つ生存性を高めた設計らしく竹と言う駆逐艦が台風の中を突っ切っても帰還してきたらしい。


 松型駆逐艦か。今はあの3隻で何とか賄っているけどそれでも駄目そうなら量産型もしくは安価型として建造してみるのもありかも知れない。寮に戻ったらPCで調べてみるか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ