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奇想の艦隊  作者: 置草茅
16/122

病院の駐車場で。

 5月の上旬に入った頃。此処の体育祭はどうやら7月に行われるらしい。何でも9月中旬に行われるであろう全校生徒による能力バトルロワイヤルがあるらしい

 これで優勝すれば獲得できるptは何と1万pt。これは中々魅力のある賞品だ。グループやコンビで優勝した場合もそれぞれに1万ptずつ配られるらしい。グループやコンビの最大人数は5人までと言われている。


 場面は変わって新たに編成された対潜装備艦隊、計14隻の艦隊は別次元を泳ぐ力を持つと言われる能力を持つ生徒を追い求めて一路病院の広々とした駐車場を目指す。艦隊運動が出来そうな場所と言えば公園や総合運動施設、駐車場など広々とした場所が求められる。もっとも移動中に敵に発見されたら意味がないが。


 すでに病院の駐車場には作戦のため波315、波301が潜航中。敵の攻撃に備えている。戦闘は思っていたより早く始まった。まず駐車場を遊弋していた波301が敵影と思しき音を本艦から見て7時方向に探知。追尾を開始。時刻は深夜の2時21分。


 2時25分。波301から情報を受け取った対潜装備艦隊は旗艦浅間より航空艦隊へ向け艦載機発艦を探照灯で指示。艦載機を持つ不入いらぶ、八雲、吾妻、打吹うちぶきの4艦はまず回転翼機:白洋はくようをそれぞれから2機ずつ発艦させた。

 2時27分。艦隊駐車場へ突入。その様子は理事長管理下の防犯カメラで確認されている。2時29分。打吹所属の白洋が敵影らしき物をソノブイで捕捉。対潜爆雷を準備し近くにいる白洋に応援要請をかけ3機がかけつける。


 2時43分。あれから何事もなくただ白洋が敵影らしきものを追っているだけの時間が過ぎる中、突如、秋風型駆逐艦の10番艦:羽風はかぜに被雷。2本を船体中央部に食らう。と、同時に波315より新たな敵影を探知。艦隊から見て2時方向に展開中の報が入る。

 2時47分。ここに来てようやく不入いらぶより攻撃用の艦載機発艦。対潜哨戒機:雲海うんかいを3機その場へ投入する。2時48分。駆逐艦羽風は艦首から沈没。


 2時50分。駆逐艦羽風の仇を討つべく戦列から駆逐艦:夕風ゆうかぜが離脱。白洋3機が追尾している場所へ最大速度で向かう。

 2時53分。今度は9時の方角より戦艦常盤の3番副砲が正確に狙撃される。3番副砲爆発。口径から見て対物ライフル級の銃と浅間が判断。

 2時55分。旗艦浅間は9時の方角にある茂みに向けて36mm連装砲を4基8門を一斉射。その場は粉々になるがあったのは対物ライフル「バレットM82」の残骸のみだった。


 2時58分。旗艦浅間は敵を対潜から対艦へ変更。艦隊に対艦戦闘用意を下命。艦載機を発艦させていた不入、八雲、吾妻、打吹は艦載機を収納。主砲の整備作業に入る。八雲、吾妻は元々戦艦のため浅間、修理が完了した常盤と共に行動。不入と打吹は駆逐艦に護衛されて一旦戦線離脱。


 3時。旗艦浅間、レーダーにHITした敵影に向かい探照灯を放つ。他の3隻はその場に向けて主砲を旋回。

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