一番気に入ったのは、値段だ。
「垂直離着陸機戦闘母艦?」
「そうだ。以前に浅間型高速戦艦を4隻建造したが実際に運用したのは0回。そして今度は僕の本業である対艦戦闘ではなく対潜戦闘となってしまった」
「それで?」
「それでだ」
八雲型垂直離着陸機戦闘母艦。艦種の名前こそは長いものの発想こそは奇想天外かも知れない。浅間型4隻は金剛型並みに活躍が期待されていたが今のところ出撃回数は0。
そこで少しでも使えるよう改造を施した。この改造で1隻あたり消費するptは565pt。2隻改造したので1130ptになる。また新たに補充戦力としてこのタイプの同型艦を1隻建造した。
打吹。新造艦として使用ptは652pt。3隻合計で1782pt。かなり値が張ったがこれに答えるような活躍の場を僕は何とか用意しなければならない。改造したところは戦艦でありながら航空機を運用できるようにした。一種の航空戦艦であろう。よく架空戦記でありがちな話だ。
八雲型は主砲を後部の2基を減らしヘリコプター等の固定翼機が離発着できるヘリポートが5基。1隻で同時に5機発艦、着艦可能で炎風と呼ばれるハリアーに似た垂直離着陸機をカタパルトから発艦。着艦はヘリコプターと同様ヘリポートに降りる。
この炎風が15機。回転翼機は石鎚にも搭載されていた白洋が8機。その改良型、青洋が2機搭載されている。
また改造により速力が56kmと早くなり主砲も2基健在なため高速戦艦として戦地に投入する事も出来る。
格納庫は大きくとりその中に大型のエレベーターを1基。この為高角砲を2基に減らしている。八雲型は姉妹艦と残った石鎚型の2番艦:不入と共に運用され敵別次元を泳ぐ力を持つ生徒に対抗する。
浅間と常盤の2隻はこの艦隊の火力支援戦艦として随伴しさらに数を大きく減らした秋風型をさらに6隻に増やして艦隊の防御力を暑くする。
これで現在の所持ptは38932pt・・・もう3万ptしかないの?まだ4月の下旬だよ?ヤバくない?でもこの艦隊さえ投入すればかなり戦況は有利になるはずだ。艦艇の装備はほぼ対潜戦闘用。
これで全滅に等しい被害を受けたら洒落にならないぞ。
「まぁ、風間もこの八雲型の初陣を見たらアッと驚くよ」
「まさか戦艦を対潜戦闘用に改造するとは。でも流石に主砲の弾頭を対潜用にしたり船底に対潜レーザーとかは搭載しないんだな。そこは安心した」
「対潜用の弾頭ならすでに確か秋風型駆逐艦に実装済みだと思うしやろうと思えば色んな事が出来ると思うぞ。八雲改五ぐらいまでやるかも知れないけど」
「へ?」
電話の向こうの風間から出た台詞は「へ?」であった。その気になれば八雲に大陸間弾道ミサイルを搭載したりその発射台だって搭載出来るかも知れない。僕の力はこう言う面ではある意味無限大だ。そんなチート能力を持っておきながら他の能力者には辛勝だけど。もうこんな時間か。そろそろ電話を切って寝るとしようか。




