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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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波306の諜報活動。

「陸奥」「机」「エンカウンター」「台風」「潮」「帯」「V級!」「・・・それ「ヴィ」だけど?」


 ……もしかして今ので負けた!?今は昼休憩。暇で暇で仕方ないので風間としりとりをしていたところだ。流石。能力が能力なだけ結構言葉の知識が豊富そうで。丁度まだまけた事を信じられないところへ隣の席の久留米さんが介入してきた。


「……何してるの?」

「見て分からないの?しりとりだよ」

「何でまた、しりとりを?」

「……暇だから?」


 しりとりの「り」を振ったときの風間の表情が「ほんとにいいのか?」と言う感じで本人曰くあの時から勝ったな。と思っていたらしい。まぁその通り負けたけどね。V級で。

 V級てっ何てっそりゃあ大英帝国海軍のV級駆逐艦ですよ。なんでVてっ言ったんだろう。


「そう言えばこの間の戦闘で大丈夫?悠馬?結構、船が沈没?した見たいだけど」

「こんな事もあろうかと。すでに新艦隊を編成中だ。まさか。相手が対艦兵器を使ってくるとは僕も予想外だったよ」

「兵器と言うよりあれって何かのボールじゃあね?」


 風間が言う通り。確かにあれはボールだ。しかし。僕はあれをボールと断じて認めない。あれは兵器だ。駆逐艦の艦橋を貫通するなんて聞いていないぞ!


「でも、後日談だけどあの後、悠馬の下にその相手の人が来たんだって?」

「あぁそうだ。風間。どうやら相手は一つ上の先輩だったらしい」

「で、何て言ってたの?」

「久留米さん。それは残念だが機密情報でね。教えられないんだ」


 あの日の放課後、その先輩が直接僕らのいる階の階段で待っていて色々と話した。聞けば生徒会の一人で校内の事や生徒の能力など大体の事は分かっているらしい。

 これ以上潜水艦の損失は防ぎたいのでその先輩とスマホの携帯番号なりラインなりを交換。翌日の夜。先輩とスマホの電話で通話による密談を行った。

 こう言う時。通信代とか国が払ってくれるからありがたいものだ。


 また学校側にこの通信が傍受されないため通信記録、通信内容は全て寮の外で潜航中の波306が傍受。また、関係のない別の生徒の電話による会話やその場を夜な夜な歩く二人のカップルなど。

 それら全ての情報がこの波306の知るところとなる。


 電話の内容はこうだった。生徒の能力の中に泳ぐもしくは次元へ姿を消すような似たような能力を持った方はいますか?と聞くと泳ぐ系の能力持ちはそこそこ居るらしくその中で「別次元を泳ぐ力」を持つ生徒が居るらしい。なんだそのチート。

 この別次元はどうもこちらとしては不都合な事に潜水艦が潜航する次元を差しているらしい。と、なるとこれで波311を撃沈した相手が判明した事になる。


 後はいかに葬り潜水艦を見つけても撃沈させないようにするかだな。そのための対潜艦隊でもあるが。

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