秋風、適当に発砲!
<<こちら雲海2、石鎚から見て10時方向にある杉の木より何かが光った。本部。指示を請う。>>
「でかした!雲海2そのまま杉の木を監視。怪しいところがあれば報告せよ!」
<<了解。>>
その位置で一番近いのは……野風か。
「野風。10時の方向で3本の杉があるがそのうち左側に敵が潜伏していると思われる。用心して進み目視で発見次第砲撃開始。弾頭、対艦」
野風はその場から我先にと言わんばかりの快速を発揮。本級の最大速度は67kmと比較的快速なのだがハイスピードすぎないか?一応言っとくと秋風型は主砲が13mm対艦対潜連装砲が2基。
旧海軍の陽炎型より1基少ないのだが主砲の口径は少し大型。精密射撃ならなんとかばれずに済むかも知れない。とっ少しばかり心の中で思っている。
野風に続き沼風が急行。しかし向こうはこちらの位置がバレているとすでに感づいていた。雲海を見つけその場をクルクル回っていると言う事はすでにバレていると言う事。
相手は考えた。あの雲海が味方に情報を送って迎撃に来た奴らを片っ端から藻屑に変えてやろうと。彼は力でボールのようなものを出しそれを信じられないほどの腕力でぶん投げた。
投げた。
放ったボールは推定マッハ1~2あたり。これでは迎撃は出来ない。彼がまず的にしたのは急行してきた沼風だった。沼風は艦橋に推定時速マッハ1.5のテニスボールぐらいのボールを3発直撃。
人間で言うとマッハ1.5で飛んでくるテニスボールが顔面に連続で3発当たるような物。正直どに当たっても痛い。
沼風は艦橋は勿論爆発で吹き飛び艦橋を貫いた1つが煙突を2本ともなぎ倒しそのまま船体を貫通。
沼風はあっと言う間に真っ二つに折れて轟沈した。爆発の原因は不明。とりあえず能力補正てっ奴か。 恐ろしいな能力補正と言う奴は。一方ボールを放った一部始終を見ていた野風は標準を合わし距離を測定する。主砲発砲。
ドォン!
直撃すればどこも結構痛い。そこへちょうど射程圏内に入った秋風が応戦。てか適当に撃ったよね。今。最後のあがきと言う奴なのか彼は野風と秋風が放った攻撃による爆発へ巻き込まれる前にボールを2発凄い速度で放った気がする。気のせいか。
ん?スマホに「Win」の数字が。あっ当たったんだ多分僕の予想では野風の砲弾が正確に命中し木から落ちる彼を秋風が適当に当たった砲弾が「偶然」急所を貫いたのかな。あぁ偶然てっ怖い。
バァァァァン!
戦闘終了直後、激しい爆発音が響く。先ほどまで自分の艦載機で乗り上げていた石鎚が先ほどやはり彼の放ったボール2発が艦内格納庫へ命中。格納庫内の艦載機が次々と誘爆し主砲の火薬庫へも炎上。ついに3度目の大爆発で木っ端微塵となった。まぁ動かなかったらそうなりますわな。
石鎚は10分間かけて燃え盛った後に沈没。この戦闘で思っていたよりも損害が多い。
帆風、沼風、石鎚、灘風の4隻が沈没。灘風は助かりそうにないので裏で駆逐艦夕風に雷撃処分してもらった。艦艇の補充で結構pt食うなぁ・・・。
……あっ、結局、波311を撃沈した相手が分からないままじゃん。




