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奇想の艦隊  作者: 置草茅
122/122

最期の光景。

 小瀬は姉ちゃんの進路を塞ぐ形で布陣。瀬野は姉ちゃんの退路を立つ布陣で構えた。


 僚艦砲撃開始。

 姉ちゃんは弾幕を張って砲弾を避けつつ開けた右へ出る。だが、右側には万全の体制で挑んできた五日市所属の艦載機が急降下にて決死の爆撃を敢行する。


 その命中率は実に二十六パーセントでいかに爆撃と言う物が難しいかをこのデーターが示した。だが、第二次攻撃隊も負けじと攻撃を敢行。

 姉ちゃんに三発の至近弾を与え、姉ちゃんは盛大にすっ転げた。一瞬、スカートの中身が見えそうになったが、状況はそれの確認を許す事はなかった。


 続けて追撃戦に入った瀬野が砲撃及び雷撃戦を開始。二本の魚雷が姉ちゃん目掛けて放たれるが、全て案の定外れて代わりに守るはずだった護衛空母:福浦ふくらの左舷船体中央部へ二本ともに命中し機関部に浸水。爆発を起こし甲板上はすぐさま炎上。


 甲板上で魚雷を抱え次の出撃に備えていた第三次攻撃隊の艦載機が吹き飛び、魚雷が点火。甲板は一面火が支配し黒煙は立ち上り福浦は沈没し果てた。


 小瀬が追いつき追い討ちを掛けるように砲撃及び雷撃を敢行。雷撃は勿論外れて、今度は僕の右側スレスレを通りぬけて行きその向こう側に存在する松の木に一本が命中。

 松の木は大きく傾き僕の居る方角へ倒れてきた。


 僕は回避にこそ成功するものの砂埃で視界を失う。そこへ、姉ちゃんの拳が炸裂。僕は三メートルは吹き飛ばされ立ち上がる体力を一気に消費した。

 そう。姉ちゃんの目的は最初から護衛空母艦隊ではなく、僕だったのだ。


 何時気がついたのかまでは思考が追いつかなかったが姉ちゃんが嫌な笑みを浮かべて僕を見下す。だが、そんな悠長な時間はなく、直ぐに瀬野が放つ砲弾が姉ちゃんの背中に命中。

 したのだが。


 姉ちゃんはそれに怯む様子がなく、僕を再び蹴り上げる。どうも、軽巡には何の関心を示していないようだ。だが、僕を守るためにハエの如く舞い降りる艦載機郡に対しては以上なまでに叩き落していた。艦載機郡の最期の足掻きと言う奴だろうか。


 中には爆弾を搭載しておらず、機銃のみで応戦する機や体当たりをしてまでも守り抜こうとする機まで存在し、軽巡も雷撃を放ち、外し、僕の腕スレスレを通過する。

 良かったぜ、誘導魚雷じゃあなくて。


 だが、姉ちゃんはハエを追い払い能力を生身の僕へ突き刺した。僕の体はブラックホールみたいな黒い玉に吸い込まれるように一部が消えて血のような赤い液体が飛び散った。

 どうやら右腹部をやられたようだ。


 僕の意識がなくなる直前。


 姉ちゃんの体に巨大な水柱が二本上がった。一本は久留米さんが駆けつけて能力を放ち、もう一本は間に合わなかった潜水艦:隠龍おんりゅうによる雷撃で三本中一本が命中したようだ。


 僕が退場すると同時に姉ちゃんも久留米さん及び隠龍の攻撃によって退場した。


 そこから能力大会における記憶は終りを告げる。最期に見た光景は旋回する艦載機郡の光景だった。

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