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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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ドラム・キャプチャー作戦は壮絶な。

 五日目の正午過ぎ。遂に戦艦佐渡による艦砲射撃が敢行された。彼女は潜水艦ではなく、戦艦を基準とした大艦隊がまさかこの狭い図書館内に進出するとはこれぽっちも思っておらず大混乱する。


 ドォォォン!


 艦砲射撃は精密を極め着弾地の本棚は次々と本を散らかし倒壊させてゆく。皹が入り粉々に崩れ去る棚やそのまま爆風により垂直に倒れる棚。いずれにしても倒れるには間違いないのだ。

 そして本が燃え埃塗れになり、さらにその埃に炎が舞い降りる事によって炎上してゆく。


 気がつけば、二階図書館は炎上。火が立ち上り黒煙が満喫するこの部屋で大海戦は行われた。彼女は煙を大量に吸い込み意識が遠くなるのを感じていた。

 彼女が最期に見た光景は、炎の中を突き進む艦隊の姿が見えたと言う。


 彼女が退場してもなお、艦隊は未だに健在と言う誤報が入り、味方同士による見苦しい同士討ちが発生した。事の発端は防空駆逐艦:申月しんげつが味方戦闘機を敵と見間違い、13mm連装高角砲を振り回した事から始まった。


 申月は広鶴艦載機を撃ち落すとその仇を討つために艦載機が申月に対し雷撃を敢行。裏切り者には処罰を、と言う考え方が最悪の海戦と呼ばれる図書館二階海戦を拡大させる事になる。

 申月は船体右舷中央部に四本の魚雷が命中。傾斜後、沈没した。


 沈没する間際、艦中央の4連装魚雷を放ち、これを姉妹艦:壮月そうげつへ二本命中させ、混乱した壮月は戦艦佐渡に対し砲撃を開始。

 対空仕様ではあるが、砲弾が艦橋へ命中。指揮系統は混乱し、佐渡は複数存在する副砲にて応戦し壮月を撃沈せしめた。


 その数分後。佐渡も味方重巡洋艦:小楢こなら熊伏くまぶしの砲撃により撃沈される。


 だが、この二隻も猪名いな率いる第四重巡洋艦隊の二隻によって葬られる。猪名と円山まるやまの僚艦は小楢、熊伏撃沈後、同型艦:物部ものべ山国やまくにによって撃沈されるが、物部は熊伏の砲撃によって沈む。


 生き残った山国も仇討ちとして来襲してきた五日市いつかいち艦載機による猛烈なる空爆及び雷撃により、命中率九十七パーセントと言う脅威的な数字をたたき出しこれを沈めた。


 この激戦の最中、新型軽巡洋艦に当たる小瀬おせ型二隻は、この地獄絵図とも言える図書館二階をスロープより事前に脱出し道中、入り口の封鎖の任を背負っていた畏月と合流後、司令官。悠馬が待つポイントまで急行するが、それを見た五日市型護衛空母の館山たてやまが艦載機を放つ。


 館山艦載機は護衛を一挙に受けている畏月に対しての攻撃を敢行。同士討ちはまだ続いていた。畏月は止む終えず13mm連装高角砲を振り回すが、虚しく艦載機三十機からなる空爆により撃沈される。


 その間にも小瀬と瀬野せのは無事に同地域を脱出し悠馬との合流を果たしここに図書館二階海戦は終結した。

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