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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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対潜?対空?

 対潜装備ガチ積み相手殺すマン艦隊計7隻は旗艦石鎚を中心に輪形陣を保ちながらグラウンドを遊弋していた。勿論部活がない昼休憩を利用して。艦隊が行動しているのは瞬く間にライブ配信された。まぁグラウンドを遊弋してたらそうなるわな。

 1日目は何も起きず撤退。2日目も変化なし。3日目、4日目も遊弋したが特にこれと言った変化はなし。

 途中3日目に秋風型対潜駆逐艦の4番艦:帆風ほかぜが大きめな石に乗り上げるが問題はなかった。コメント蘭は「あぶねぇ」で一杯だった。


 5日目。もう1週間が立とうとしている時。変化は起きた。昼休み序盤。皆が食事を取っている隙をついてまず向こうから先制攻撃が来た。僕は食事を早めに終えてグラウンドを監視中だったが風間はスマホを見つつ観戦していた。

 攻撃を受けたのは秋風型の6番艦:沼風ぬまかぜだった。

 沼風は5発ぐらいの魚雷?を見事華麗に回避。陣形を大きく抜けたのでコメント欄も戦闘が始まったのかと判断し食事を中断し観戦し始めるものも居た。


 攻撃を受けた沼風が攻撃を仕掛けたであろう1本の大きな杉の木周辺に左右に旋回しながら展開し爆雷攻撃を行う。秋風型には百二十個の爆雷の他、4連装対潜迫撃砲が2基8門。

 8連装対潜アスロック1基が2番砲塔の代わりに搭載されている。また魚雷発射管も対潜用に変更出来る。

3分間爆雷攻撃を行うが効果はなし。すると突然秋風型の2番艦:灘風なだかぜの艦橋と煙突の間が爆発。炎上。さらに煙突から火が上がる。


 石鎚はこの被害に混乱し今更感が半端じゃあない艦載機を発艦。艦載機として飛び立ったのは対潜哨戒機:雲海うんかいが3機発艦した。

 雲海はP-3C見たいな航空機でソノブイ他優秀な索敵レーダーや対潜攻撃用として爆雷投下機一式や対潜魚雷を15発抱えている。爆雷は約30個程度。視界も広く対潜哨戒機ながら対空警戒も可能。一種の万能偵察機である。


 が、飛び立ったのを狙撃されたのか3機目の雲海が発艦した瞬間に右翼をやられて損傷。そのまま地面へ急降下。残骸と炎と煙が残り石鎚はその上に乗り上げてしまう。

 乗り上げた石鎚はそのまま身動きが取れなくなってしまい結局、脱出する為に護衛の秋風型2隻を呼ぶ。てかなんで石鎚、小さい艦載機なのによくあんな傾斜で乗り上げたよな。こっちが関心されてしまう。

 いやまてよ。狙撃と言う事は敵は対潜ではなく「対空」?


 じゃあ何で波311は深い深度で潜航していたにも関わらず帰還途中で撃沈されてしまったのか?もしかして今戦っている能力者は別人?まさかね。でも一応艦艇にだけは連絡を入れておこう。


「戦闘中の全艦に告ぐ。対潜戦闘納め。警戒配置につけ。対空戦闘用意。装備は粗末ですまないが各自の判断で戦闘を続行。生き残れ。主砲弾を対空用に変更する事を許可する」


 号令の下さっきまで陣形を保っていた秋風型は一斉に散開。救助に来た2隻の秋風型駆逐艦の1番艦:秋風あきかぜ、3番艦:夕風ゆうかぜは乗り上げた石鎚を放置し対空戦闘用意に掛かる。数分後。駆逐艦帆風は沈没した。

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