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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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激しさを増す被害。

 ドラム・ファング作戦は四日目の正午過ぎに発令された。命を受けた八隻の潜水艦は定位置に着き、敵の攻撃を待つ。敵が攻撃を仕掛けた時。近くに潜伏する艦が救援に辺り、これを撃破する。

 それが、ドラム・ファング作戦の主な戦術だった。


 だが、それは以外な展開により、目論みが崩れる事になった。


 先に先端を開いたのは春龍型の十六番艦。狼龍ろうりゅうで、狼龍は攻撃を受けたと同時に強い電波を図書館全体に響かせたが、これが作戦失敗の要因となる。


 狼龍は間もなく撃沈されるが、電波を受け取った波304潜は、ソナーにて本棚の上を高速で突っ走る物体を探知し、座標入力後魚雷を放つ。斜線を生かした的確な雷撃だったが、放ったうち、一本は虚しく本棚に命中し、ただ、図書館委員の負担を増やすのみで終わる。

 もう一本もはるか彼方へ飛び入り口を破壊するのみで終わる。


 雷撃位置を確認した彼女は本による攻撃を行い間もなくして波304潜は別次元の藻屑と化した。


 波304潜の沈没地点へと急行した波307潜は同じくソナーにて彼女を発見し、専制攻撃を行うが、こちらも全て外れて波304潜と同様に沈没する。その沈没地点は波304潜の直ぐ隣だった事が後に判明する。


 既に三隻の貴重なる潜水艦を失ったが、悠馬はそれでも諦めきれずに潜水艦を次々と図書館二階に派遣を強行させる。これが潜水艦隊を大きく損耗させる事になる。


 新たに派遣されたのは波310潜だが、破壊されたドアを掻い潜った瞬間。無念にも撃沈された。その後も五隻の波型を投入するが、その全てが撃沈される。


 波302潜、波300潜、波301潜、波306潜、波308潜と、どの艦も、予測されていたかのように、二階で唯一のドアを掻い潜った瞬間。撃沈。もしくは轟沈されている。

 彼女は新しく赤外線センサーをptにて購入し、全てのドアと言うドアと窓に貼り付けて潜水艦の侵入を監視し、侵入した瞬間にセンサーにより破壊されたのだ。


 その破壊力は抜群で、戦闘後。悠馬が図書館二階を訪れた時には、無残にも派遣した潜水艦の残骸がちらほら点在しその数少ない破片も、虚しく生徒達によって踏み潰されていた。

 

 勿論。やられてばかりではない。果敢にも彼女に挑む潜水艦は幾つか存在した。最期の一撃を放ち撃沈された波312潜や、別次元の海底でじっと耐えた波313潜。だが、やはりいずれも撃沈され、遂に打つ手段なしかと思われたその時。


 多くの犠牲を払いようやく彼女の腹部に一撃を与える事に成功した。だが、これがドラム・ファング作戦で唯一雷撃が成功した例でもあった。


 事の発端は最初の八隻のうちの二隻の潜水艦。春龍しゅんりゅう夏龍かりゅうによる反撃作戦により得た小さな戦果から始まった。

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