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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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もう一つの囮部隊。

「損害は三隻か……」

「戦闘が始まったのか?」

「そうだ。三隻も沈められた。やはり完勝は難しいな」

「全滅しなかっただけ、良かったと、僕は思うけどね」


 僕は風間の意見はとても同感しているけど、やはり艦隊がいくら改良を重ねても弱すぎる。魚雷を増しても命中する確率は良くて五本中二発から三発。勿論、全弾外す事もありえる。


「……どうやら次の大きな戦が始まるようだ」


ー庭園ー


 学校にはいくつか広場的な場所が幾つか存在するが、そのうちの一つ。庭園と呼ばれるこの校内の中でも一番大きな広場が存在する。中央には綺麗な噴水とそれを中心に広がる円上の少し大きめな道。此処に数人のクラスメイトが陣を張っていた。


 周囲には既に攻撃の態勢にある他の学年の生徒や別のクラスの生徒の姿が何人も確認出来た。そう、これは陽動の一環である。会議時、さすがにクラス全員が生き残ると言うのは無理がありすぎたため、及川は「第一生徒直衛艦隊」の存在に目をつけてその艦隊に守られつつ何とか時間を掛けようと言う方針で六人の生徒が名乗りを上げた。


「かなりいるわね」

「すまない。刀義。つき合わせてしまって」

「何よ。今更。私達がこうして身を挺しているだけで他の仲間は生き残るんでしょ? それに」


 刀義は視線を自分達の周囲を囲むように陣取る艦隊に視線を向けた。艦隊は空母を守るときのような輪形陣で防衛体制を築き、弾幕を展開する。


「これだけの数が居れば、もしかしたらこの中の数人は生き残れる可能性が高いと言う物よ」

「馬鹿を言え。後、六日はあるんだぞ」


 そんな臨場感溢れる中、第一生徒直衛艦隊。通称クッキーの旗艦。戦艦常盤から各艦に向けて信号を送っていた。探照灯の光りが更に臨場感を高める。

 此処に残ったのは、及川、刀義、花岡、鈴木、山下、早川の六人が居座った。


「ヤァァァァ!」


 先に動いたのは二年生の男子生徒。彼はまず、鈴木に向かって猛ダッシュで艦隊が構える輪形陣に我武者羅で突っ込んで来た。一番近くを担当する奄美が威嚇射撃後、本格的に当てに来た。


 だが、彼はその弾幕を主人公張りの運動神経で交わし、奄美の船体にその拳で穴を開けた。衝撃波が鈴木を襲い鈴木は噴水に叩きつけられた。

 飛び散った水は近くに居た清水さんによって全て吸い取られ、水の弾が幾つか出来上がった。清水さんは考えを変えて、あえてこの危険な面子に自ら加わった。


 奄美が真っ二つに沈み藻屑と化している頃、防衛線を突破した二年生の男子生徒に続くように多くの生徒が彼ら、彼女らに続く。だが、艦隊もやられてばかりではない。


 奄美の仇を討つために屋久が主砲による迎撃を防衛線に入り込む生徒を狙い撃ちにし、三人を退場させる事に成功する。それに加わり、刀義さんの力で一人を退場させた。

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