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奇想の艦隊  作者: 置草茅
112/122

開催ッ! 能力大会ッ!

「そろそろ時間だな」

「あぁ、来たね。この日が」


 僕と風間は予定通り、校舎の教室棟の南側の陰にて待機している。既に艦隊は編成を各自に終えて戦闘体勢のまま艦首は目的地を目指して突き進む。

 他のクラスメイトも偵察潜水艦及び第一駆逐戦隊、第二航空艦隊の完全なる護衛の下、始まりのチャイムのその時まで、何処かの陰に潜伏している。


 ある者は大きなゴミ箱の中に。ある者は逃げ道の少ない図書室の書庫に本を持ち、息を潜めている者。また別棟の屋上にはうつ伏せになって待機している者や、屋上の建物の陰に座る者等。


 皆、始まりのチャイムが鳴る、その時まで、息を殺して待っている。


 チーンコーンカーンコーン……。


 大きな声が、やる気に満ち溢れた声が各棟、各場所から響き渡った。この声は別のクラスや別学年の男子達だ。彼らは何一つ考えず、出会いがしらの遭遇戦を勝ち残る気なのだろう。

 爆発音がいきなり各所より響き、地響きまで起こる。どうやら最初の戦闘が体育館前で起こったらしい。そして、それを皮切りに次々と出会いがしらの合戦が勃発する。


 僕ら一年三組の方針としては、出来るだけ隠密に行動し、アサシンのように敵の数を減らすと言う物だが、いきなり運動不足が原因か、中島が退場。

 退場した人は必ず巨大なホールへ強制送還される。で、人が退場すると「退場リスト」と言うリストが新たにスマホや携帯に導入され、誰が何処で、何時、どのように退場したか記載される。


「始まったばかりなのに、周囲が一気に活発化し始めたな」

「そうだね。何しろ、この祭りはある意味、体育祭の代わりのような物だからね。皆、日頃の不満をぶちまけたいんじゃあないかな。何より、先生方も参戦していると言うのが、この大会の魅力の一つでもあるしね」


 日頃の恨みを晴らすてっ、何それ、怖い。

 とっ、最初の艦隊による戦闘が始まるようだ。スマホの受信アプリから「第二敵地強行偵察駆逐隊」による戦闘が図書館公園にて行われるようだ。


 ー図書館公園広場ー


「何だ!? あのふねは!?」

「構わん。我々、三年一組の朝飯にしてやるぞ。行くぞお前ら!」

「オォーッ!」


 第二敵地強行偵察駆逐隊の旗艦は静間型軽巡洋艦の二番艦。三隅みすみで、その後続に続くは皮霜かわしも型駆逐艦で、駆逐隊用に建造された駆逐艦だ。

 皮霜型は魚雷戦に特化した駆逐艦で、同時に十二本の魚雷を投射できる。射程さえ抑えれば四本以上の命中を見込める、まさに戦う為に生まれた駆逐艦だ。


 外観は朝潮型に似ていて魚雷の本数が増え、新たな試みとして三番砲塔を撤去。そこへ更に、四連装魚雷発射管を一基搭載している。

 皮霜型は決戦用の駆逐艦の実験艦とも言える。だが、実戦に向いているかと言われたら正直、答えずらく結局、この部隊に居る五隻しか配備していなかった。


「かかれッ!」


 その実験艦とも言える戦闘特化型の駆逐艦の腕が試される時が、今、やって来た。

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