表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奇想の艦隊  作者: 置草茅
111/122

雨乞事件。

 林と半信半疑で話し合った後、俺は土日にも関わらず訓練に明け暮れた。目指すは優勝と言う二文字のために、整備が間に合った艦隊は相模湾で艦隊行動訓練を繰り返す。

 実物大の大きさになって行動を取っているが、ニュースにならないように、自身が透明になり、艦隊同士でしか認識できないように僕が設定。


 艦隊の訓練は土曜日の15時32分頃までは順調に進んだ。

 そう、それまでは順調に進んだのだ。


 15時33分。新型重巡洋艦:雨乞あまごいはこの時、射撃試験に入った。雨乞の主砲は現実サイズで36cm連装砲5基10門と言う代物で予定では第一殴り込み艦隊。通称メロンパンに投入予定の新型重巡洋艦で、艦隊のある意味、主力艦である。


 雨乞は15時37分頃に主砲の一斉射撃を行った。目標は標的艦となった虎鮫型駆海艦の眼張めばるで、この時、眼張には五発が命中。半数が命中し、炎上する。黒煙も高く高く上がった。

 そして、訓練と言う事で眼張からの雷撃が行われる。幾ら標的艦と言えども撃たれぱなっしじゃあ実戦に近くないと言う風間の意見で、標的艦からも攻撃が許された。


 許されたのだが。


 その放った魚雷は三本のうち、一本が何と回避行動中の雨乞の船体中央部に見事、命中してしまう。完璧な回避行動であったにも関わらず雨乞は一本の魚雷を受けて速度が低下。

 機関室浸水と言う大損害を被った。しかも、雨乞の船体をすり抜けて行ったもう二本が観測艦を努めていた姉妹艦。大鮃おひょうに二本共命中。


 大鮃は耐え切れず、虎鮫型の中では恐らく最初の沈没艦として記載される事になった。大鮃は相模湾の海底に船体を真っ二つに折って静かに沈んで行った。


 一方の眼張も松島の砲撃を十数発を受けて木っ端微塵に爆散し、海中の中で大爆発を起こし、相模湾の藻屑と消えた。


 訓練は急遽、雨乞の損傷及び、予想外の大鮃損失により中止になった。雨乞は姉妹艦の愛鷹あいたかと厳島の曳航の下、学校を目指した。

 道中、海上にて応急処置を行ったものの速度はそのまま十数キロに留まった。火災は収まったものの損傷は激しく僕は雨乞を裏門前まで曳航せよとの命令を出した。


 海から地上に上がる際には人気のない浜辺で大きさが普段のサイズに戻り、模型より大きめのサイズへと思った。曳航用のロープも模型サイズへ。


 裏門に着いた頃には雨乞の機関室に直接繋がっている煙突からは、まだ黒い煙が上がっている。訓練を始めた矢先に起きた事件で雲行きが少し危うくなった。


 この事件を僕は「雨乞事件」と呼称し雨乞の修理に入った。雨乞事件により開催直前の深夜3時頃まで訓練は中止と言う形になった。

 丁度深夜5時頃、作戦に備えて来島型給糧艦の来島を除いた全艦と伊1300型食料水分補給潜水艦の全艦は密かに総理官邸裏にて新鮮な食料を調達していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ