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奇想の艦隊  作者: 置草茅
107/122

補給作業始めッ。

 浮上をしていたのは、海軍の中でも最高機密に類する潜水艦。伊1300型潜水艦である。そしての姉妹艦の中でもつい最近就役したての潜水艦。伊1306潜水艦だ。

 6番艦で設備もどの姉妹艦よりも充実し、そして新しい。本級は同型艦を8隻計画していて、今浮上停止中の伊1306潜はその8隻の中で一番最近に完成した艦だ。


 外観は艦首部分の少し開いたスペースの後、艦橋がある。艦橋は少し長めの縦幅で横幅は船体より少し小さい。また、艦橋は二段重ねで二段目の艦橋は一段目よりかなり小さく抑えられている。

 これは、二段目の艦橋は補給や航行、戦闘等の指揮のみを行うためのスペースで、潜望鏡は索敵用でまた潜水艦としては珍しい潜水艦用の電探を備えている。


 この電探は本艦から装備され他の姉妹艦にはない。伊1200型潜水艦のように潜水艦用のドッグを保有しこそいない物のその広々とした後部甲板はクラスメイトへの補給物資を大量に載せるため、あのようにだだっ広くなっている。


 艦橋後部に中型エレベーターが補給物資を後部甲板に揚げるため存在し来島のように軌道が二本ずつ用意されていた。物資を自動で運ぶためである。


 伊1300型食料水分補給潜水艦。姉妹艦数6隻。予定数8隻。

 全長:211cm 全幅:18cm 最大速度:66km。

 武装

 艦首魚雷発射管2基。3mm単装高角砲1基。連装機銃一基二門。


 装備品

 レトルト、インスタント食品一ヶ月分。新鮮な食材各種二週間分。

 飲み水を五千リットルを搭載。引渡し方法は来島型と同様。


 また、この他の設備の他に、輸送能力も存在し空いたスペースに持って行ってほしい物、運んで欲しい物をオレコンに入れればそのまま目的地まで輸送できると言うまさに存在する補助艦艇の中では万能艦で、この艦の存在は能力大会にて士気を大きく上げる存在になるだろう。


「あの塊は何かしらね」

「多分、銅像か何かでしょう。僕は何一つ知りません」


 誑かしたものつかの間。突然、伊1306潜は機関を動かし始めソナーを一回放ち監視カメラの目を誤魔化すような動きをとりながら定位置に着き機関を一時停止。

 浮上したままで何かを待っているかのような動きだった。数分後、その待っている理由が分かった。


「何か来たわね」

「何々?」


 僕は少し顔を窓から出すとそこには、休息に入る予定であった礼文型掃海母艦の二番艦。尾道の姿があった。尾道は伊1306潜から新たな掃海具等の装備品を補給する為に来たのだ。

 彼女の目の前で今、まさにその自動化された補給作業が行われていた。まず、自動的に艦の中央からオートウォークと呼ばれる動く歩道が尾道の後部甲板に延びる。


 そこから軌道が回り始め、自動でオレコンが行ったり来たりを繰り返している。此処から見ると中々シュールな光景だが、今までで艦同士の補給作業を描写した事を僕は見た事がなかった。

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