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奇想の艦隊  作者: 置草茅
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減らない宿題。

 集中力切れるの早すぎるだろ。後、十分はせめて我慢しろよ。

 にしても、懲役30日か。何かの冗談か?


「30日てっ、懲役にしては短すぎるだろ。せめて、一年や三年はないと僕は納得しにくいぞ」

「現実じゃあないからね。この話。ノンフィクションさ。知らないのか?」


 僕は風間のように雑学に長けている訳でもないのに、知っているはずがないだろう。しかも、懲役がたったの30日と言う時点でふざけていないか? その話。


「某奇妙な物語は流石に悠馬も知っているよね」

「あぁ、勿論だ。あのテーマソングは一度聞くと頭から離れないんだよな。で、その番組がどうした?」

「さすがに気づこうよ。その番組の中で放送されたのが、その「懲役30日」と言う作品なんだ」


 僕はテーマソングの他に自殺者リサイクル法見たいな話も見た事があった気がする。タイトルを覚えているなら見た事があるのだろう。きっと。しかし、内容までは中々思い出せない物だ。

 まる子に会える町も中々感動的な話だったな。


「いいだろう。少しだけ聞いてやる。どんな内容なんだ?」

「内容は自分で見た方がいいね。よし簡単にあらすじだけ軽く話そう」

「あらすじかよ」

「まぁまぁ」


 風間は席を立とうとする僕の手を引っ張って、苦笑いで止めに入る。

 出来れば内容も教えてもらいたいところだが、あの番組の事だ。きっと、最後は。


「物語は死刑制度を廃止した代わりにその懲役30日を採用した。七人もの殺人を行った主人公は逮捕されたんだけど、言い渡された判決はなんと立ったの30日。そして」

「あぁ、分かった。もういい。意味が少し分かった気がする」

「そうかい? ならいいんだけど」


 風間は少し笑って宿題を進める。30日はあまりにも懲役としては短か過ぎる。つまり……実際は……やめよう。嫌な予感が過ぎった。

 多分、本編は僕が予想している物よりも恐ろしい展開になっている事だろう。


 ハッ……いけないいけない。宿題に集中せねば。まだ山のように残っていやがる。


「終わらん。全く、一向に終わらん。ありえないだろ、この量」

「そりゃ、夏休み中全くやっていなくて、更に今日の宿題が召喚されたからね。さてと、今日中に終わるか、ある意味見ものだね」

「やっぱり、シベリアへ送ってやろうか?」


 風間は首を横に振ってから、改めてそのまま宿題へ取り掛かる。最初から集中しようぜ。あぁ、本当に早くこの量。終わらないかな。

 今日もこの窓から見える景色はいつも通りで、いつもと変わらない町並みと、そして澄み渡る青い空。今日もこの大量の宿題さえなければ、今日も平和なのにな。


「号外だよーッ! 号外だよーッ!」


 廊下から大きな声で号外と言う言葉が何度も聞こえてくる。何事だ?

 少し、気分転換で様子を見に行ってみるか。

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