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初日 静かですね

とりあえずのプロローグ


執事とは話のつながりはありません






幻想郷。

 それは現代では解明できないような不可思議な物や者が集う幻想の場所。

 妖怪、生き物、超能力…果てには物語にしか存在しないと思われていたものまで全て集う…そんな幻想の鄕。


これはそんな幻想集う場所のある一角に住まう可笑しくも愉快で無茶苦茶で吹っ飛んだような家族のお話…
































暑さと冷たさを一度に体験できる四季の一角、夏。

 どの季節よりも激しく燃え上がり、ありとあらゆる生物に暑さという自然の厳しさを伝える、そんな夏。

 その暑さは如何なる場所に居ても、如何なる手段を用いても完全に回避することは困難であり、それは自然集まる幻想郷においても同じである。


そんな夏の幻想郷。

 どこまでも続いていると思わせるほど美しい青空、漫画やアニメのように食べてしまえるのではと思えるほど形の良い雲、夏の風物詩と言える肌を焼き尽くすような暑い日差し、そしてこれも同じく風物詩と言える蝉の大合唱。

 そんな暑くも至高の天気に恵まれている今日、幻想郷のある一角で楽しげに会話をする二人の姿があった。


そのある一角、別名太陽の畑と呼ばれる場所。

 夏には果てが見えないほどの向日葵が発生すると言われる幻想郷限定の夏の名所。

 いつから太陽の畑と呼ばれているのかは分からない。ただ知らぬ間にそんな名称で呼ばれるようになっていた。

 そんな幻想郷の夏の代名詞とも言える名所だが言葉とは裏腹に見物客は意外なまでに少ない。いや、少ないなんてものじゃない。極少数という方が正しい。何故か?

 それはその親子、正確にはその娘が原因だからであるのだが語ると長いので今は割愛させてもらう。

 

さて、そんな原因を作ったと言われる娘でこの物語のある意味主役、名を風見幽香という。

 幻想郷において知らないものは居ないと言われる程名の知れた人物であり、実力も兼ね備えており、この幻想郷のパワーバランスを担う一角でもあり

曰く、会ったが最期。

曰く、超絶虐めっ子。

と実力と名声共々まさにパワーバランスの一角である。

又、美しい見た目とは裏腹に刺が満載で、綺麗なバラには棘がある、を地で行く大妖でもある。

 

そんな有名人で美人で虐めっ子で強力な大妖、風見幽香。

 とある本には友好度最低、危険度最高と称される彼女にはある悩ましいとも言える事があった。

 それが風見幽香の実母、風見夏香と呼ばれる人物に対しての過激なる親子愛である。


風見夏香。正真正銘の主人公である。

 こちらも幻想郷において幽香とは逆の意味で名の知れ渡った大妖であり、実力も美貌も幽香以上に兼ね備えており

曰く、話すと甘えたくなる。

曰く、ついわがままを言いたくなる。

など、良い意味でこちらもまさにパワーバランスの一角である。

 ある本では幽香と真逆で友好度極高、危険度最低と称される。

余談だが、話すと甘えたくなると言ったのは賢者と称される天才、八雲紫その人である。


そんな最高な母親風見夏香が持つ悩みの種、それは過剰なる親子愛。一体どのようなものか。


それは母親中心思考だ。


これだけでは何を言っているのか解らないかもしれない。なのでさらに解りやすく言うと


マザコンである。


マザコン。人間として生きている者なら誰しもが聞いたことがあるであろう単語。

親に対しての執着、はたまた親が中心という考えを持つ者を世間ではマザコン、父親の場合はファザコンと言う。


そんな誰しもが聞き、体験もしたことがあるマザコンに、風見幽香はなっていた。

 それも軽傷ではなく重傷。

簡単に手っ取り早く例を上げれば就寝時。

 寝るときは同じ布団、同じ部屋。これ当たり前。自分の部屋があるにも関わらずだ。

 しかもただ隣り合って寝るだけではない。幽香が自分から夏香に抱きついて寝ているのだ。しかもご丁寧に幸せそうな笑顔を浮かべて。

 年齢で言えば既に親から離れ、己の力で生きていける年齢にも関わらずにだ。


閑話休題

そんな風見幽香と夏香親子。

 木製のシンプルなガーデンテーブルを挟み、お互いガーデンチェアに座りながら楽しく談笑している。

 幽香が話をし、それを聞いて夏香が返事を返す…一見普通の光景に思えるがその会話には確かな親子の絆が見える。



「だから言ってやったのよ。これ以上馬鹿なことしたらしばくって」


「あらあら、物騒ねぇ」



楽しく穏やかに微笑しながらティーカップを口に付ける夏香。その仕草一つ一つが貴婦人を思わせるほど優雅である。

対し幽香も夏香程ではなくとも優雅にティーカップを口に運び、喉を潤す。

心地よい風が吹く静かな向日葵畑、佇むレンガハウス。そこに加わるはガーデンチェアに座りながら紅茶を楽しむ静かな美女二人。まるで音が存在しないかのように静かな場面。

 今この瞬間騒いだら間違いなく愚か者、風情を知らぬ能無しの称号を得られるであろう。


そんな静かな時間の中、突然幽香の眉間に皺が出来る。

 それを見た夏香は

あらあら、また騒がしくなるのかしらねぇ? 

 と女神のような微笑みを浮かべると、カップをテーブルに置き、席を立つとこれから来る長年の友の為の紅茶セットを作りに自宅に入っていった。

 そして入って間もなく、幽香の怒鳴り声と長年の友の笑い声が響き渡るのであった…今日も平和である。






どういう書き方がしたかったんだろうか、私…


さて、ここで聞きたいのですが、今回の書き方か、執事の方のむちゃくちゃな書き方、どっちがいいですかね? 是非聞いておきたいのですが…

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