## *第4章: 君のことが大好き*
#### *第4章: 君のことが大好き*
#### *翌日*
_(日曜日)_
ソフィはイザンを迎えに家へ向かった。道中ずっと考えていた。_もう1週間経つのに、イザンの手は全然良くなってない。_
イザンの家に着いて、ベルを鳴らした。
ドアを開けたのはイザンのお母さん。
*母:* 「ソフィ、どうぞ入って。」
ソフィはスマホに文字を打って見せた。イザンの母はそれを読んで言った。
*母:* 「イザンは2階の部屋にいるわ。」
ソフィがイザンの部屋に行くのはこれが初めてだった。
でも入ろうとした時、部屋の中から数を数える声が聞こえてきた。
中を覗くと、イザンは鉄棒にぶら下がって懸垂をしていた。
*イザン:* 「99、100、101、102、104…」
ソフィはイザンにすごく腹が立った。
だって手から血が出ているのに、このバカはまだ休もうとしない。
イザンの母がソフィの後ろに立って言った。「イザン、ソフィちゃんが下で待ってるわよ。」
その声を聞いた瞬間、イザンはすぐに地面に飛び降りた。
*イザン:* 「ソフィ、来たのか?でもまだ1時間あるよ。」
ソフィは真剣な顔になった。目に涙が浮かんだ。
ソフィはスマホに打った。_一緒に外に出かけて、早く良くなってほしくて来たの。
でも何でこんなことしてるの?こんな運動は手にも肩にも良くないって分かってるでしょ。_
*イザン:* 「ごめん、ソフィ。許してくれ。完治するまで絶対に運動はしないって約束する。」
*ソフィ:* _もういい。ごめん。家に帰る。_
そう言ってソフィは家へ帰った。
イザンは何も言えなかった。
*イザンの母:* 「イザン、ソフィちゃんのこと好きなの?」
*イザン:* 「違うよ、ママ。」
*母:* 「イザン、私はあなたの母親よ。隠すことないでしょ?」
*イザン:* 「誰にも言わないって約束してくれたら話す。」
*母:* 「約束する。さあ、何があったのか全部話しなさい。」
イザンはお母さんにソフィとのことを全部話した。
*イザンの母:* 「イザン、ソフィちゃんはアニメをよく見るの?」
*イザン:* 「うん。バスの中でもずっと見てるよ。」
*イザンの母:* 「どんなの?恋愛もの?」
*イザン:* 「うん。男の子と女の子のちゃんとした恋愛のやつ。」
*イザンの母:* 「なるほど。ソフィちゃんは夢見がちな子なのね。」
*イザン:* 「夢見がちって何?」
*イザンの母:* 「今は分からなくていい。私に任せて。」
*イザン:* 「じゃあ次どうすればいい?」
*イザンの母:* 「学校は休みなさい。手が完全に治るまで。
先生には私から話しておくから。」
*イザン:* 「わかった、ボス。」
それから1週間、イザンは家で過ごした。手は回復した。
栄養のあるご飯を食べて、牛乳を飲んで、痛まない軽い運動だけをした。スクワットとか。
一方ソフィも家で冬休みの宿題をやっていた。
---
#### *1週間後*
_日付: 12月12日_
_時間: 午後8時_
*イザン:* 「ママ、もう完全に治ったよ。次はどうすればいい?」
*イザンの母:* 「花を持って行きなさい。支度してソフィちゃんの家へ行きなさい。
会えたら直接聞くのよ。『明日デートしてくれる?』って。
それと、あの時のバカなこと、ちゃんと謝るのよ。」
イザンはその通りにした。一番いい服を着て、赤いバラと少しのお金を持った。
*イザンの母*はソフィのためにご飯も用意した。
*母:* 「イザン、これはソフィちゃんへのご飯。花と一緒に渡しなさい。」
*イザン:* 「ママ、もし明日デートを断られたらどうすればいい?」
*母:* 「まず考えすぎないこと。聞かなきゃ答えは分からないでしょ?」
*イザン:* 「でもママ…」
*母、怒って:* 「イザン、あなたはいつもネガティブなのね。
わかった。もし断られたら、花をお母さんに渡して、ご飯も渡して帰ってきなさい。」
イザンは出かけようとした。
*母:* 「ちょっと待って、ご飯をバスケットに入れるから。」
*イザン:* 「何を入れてるの?」
*母:* 「ソフィちゃんへのものよ。見ちゃダメ。」
*イザン:* 「わかった。」
*母:* 「いい子で行ってらっしゃい。住所はスマホに送ったわ。気をつけてね。」
イザンは家を出て、まっすぐソフィの家へ向かった。
ドアをノックした。今日は誰もいないのかな、と思った。
でも1分後、ドアが開いた。
出てきたのはソフィのお母さん。
*ソフィの母:* 「あなた、エマさんの息子さんね?」
*イザン:* 「どうして分かったんですか、おばさん?」
*ソフィの母:* 「言ってなかった?私たち友達なのよ。」
*イザン:* 「そうなんですか。」
*ソフィの母:* 「それで、こんな時間にどうしたの?」
*イザン:* 「ソフィに会いに来ました。」
*ソフィの母:* 「でも今は誰にも会える状態じゃないの。高熱が出てるの。」
*イザン:* 「一度だけ会えませんか?」
*ソフィの母:* 「ダメよ。お医者さんに安静にするように言われてるの。」
*イザン:* 「…わかりました。じゃあ、この花とバスケットを渡してください。
良くなったら、私が会いに来たって伝えてください。」
*ソフィの母:* 「え、ちゃんと伝えるわ。」
イザンは家に帰って、お母さんに全部話した。
*母:* 「心配しないで。あなたはベストを尽くしたわ。あとは結果を待つだけよ。」
*イザン:* 「うん、ママ。」
_第4章: 君のことが大好き 終_
---




