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序章
気が付いたらソコニいた。
此処が何処なのかもよくわからない建物の中。
知らない人の中。
ザワザワと聞こえる話し声。
見上げるとステンドガラスの天井。
そのガラスから太陽の光が入ってきてキラキラととても綺麗だ。
ボーっとその天井を見上げていると一人の男の声がした。
人の声でよく聞こえない。
まるで、ノイズのようだ。
そんなことを思っていると、いつの間にかあんなに沢山居た人が自分の合わせて5人になって居た。
3人は、自分と年齢の近い男女だ。
1人は、年上の女性。
そこに小さな身なりととのった少年が現れた。
「初めまして皆さん、ようこそこの館へ来てくれました。」
「主もたいへん喜んでおります。」
「さあ此方へ・・・・。」
少年は、扉を開いた。
重苦しい古びた扉を。