2026.1月 ~脱輪しない範囲~
年始にしては暗い気もする。でもまだ落ち切っってはいない。「脱輪」はしてない。
よく翔んだ紙飛行機に一閃の鷹アタックとな 縁起がよろし
お題「紙飛行機」
手放し駅に消えてく君の分 重力だけが掛かる左手
お題「おもさ」
クナイフと聞くたびナイフと訂正しナイフス聞くたびナイブズと言う
お題「ナイフ」
深海を謎に漂う君の名は言の葉の中 今から晴れる
お題「深海」
寄り道も数をこなして沿道に行きつけのある小径に化けた
お題「寄り道」
色落ちの英単語帳ひらく君 僕の背中を机にしなよ
お題「通勤」
鉄路さえ曲がりくねって進むんだ 急坂ならばスイッチバック
お題「まわり道」
重文が軽く思える平城の外京は溢る 文化の過剰
お題「オーバードーズ」
大海の行き先揉めるシラスらよ 続きは僕の胃袋の中
お題「蠢く」
「手作りよ!」「すごい!豆から!?なんちゃって」「やめてよwもちろん土からやった!」
お題「チョコレート」
角も取れ隙間があれば埋めてゆき寄せれば流る 日々繰り返す
お題「泥」
隙ありと書店の棚の濁流に飲まれて手には文庫が5冊
お題「悩み」
左手の手首に残るバンド跡 外してもなお進むセイコー
お題「腕時計」
一番の雨の作った黒点は後出したちに紛れて消える
お題「雨粒」
下書きのダイヤグラムに則って運ばれてゆく 楽な気もする
お題「時刻」




