2-9 Unnerving Presence ー 災 ー ⑨
美月のトラブルと時を同じくして、今シーズンのランクバトル第三戦が行われた。
ダブルアールは三月に行われたシーズン第二戦の各チームのポイント合計で、六月に予定されているブロンズリーグへの昇格戦がすでに確定している。
チームでの話し合いの結果、六月の昇格戦に標準を合わせるため、今回のバトルでは仲西、那珂島の戦力を温存する作戦をとった。
バトルメンバーは、蓮、真野、渡。
今回の相手は前シーズンで対戦したクシャトリアである。
五月初旬、ランクバトル当日。
一戦目の蓮は、例の如く秒殺で勝利した。
二回戦の真野
試合は判定までもつれたが、なんとか判定勝ち。しかし性懲りもなく再度ゴリゴリに打ち合ったせいで、左の肋骨にヒビが入り、右足にはひどい打撲を負ってしまった。アホである。
三戦目の渡
試合の中盤では相手と互角に打ち合うことができていたが、展開が体力の削り合いになってくると、いつものパターンで渡の動きが精彩を欠いてしまう。試合終盤、渡が不用意に放った右の上段回し蹴りにカウンターの右フックを合わされ、KOで敗れてしまった。
結果、チームバトルは二勝一敗でダブルアールに軍配が上がった。
今シーズンのレギュラーバトル総合戦績は三戦全勝。
ダブルアールは文句なしにブロンズリーグへの挑戦権を獲得し、大方の予想ではブロンズリーグ昇格は確実視されていた。
しかし、順風に見えるこれから少し先、ダブルアールは危機的な状況に見舞われ、出口の見えないトンネルの中をさまようことになる。




