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アダムの子  作者: 黙れドン太郎
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逃亡

「そういえばさっきの女はどうなったかな」とスーツの男は赤ん坊をなにかの力で浮かしながら言った。あの男は今赤ん坊に手を向けているから多分無理やり赤ん坊を奪い取れないだろう。一瞬だけでもあの手を他のところに向けたり気をそらせばいける。しかしその後どう逃げればいいんだ……!一か八かやってみるか。これはちょうどいい、私はその場にあった布団を男に投げた。-ぼふぅ-男の顔にクリーンヒットした。「なんだこれは…あの女か」男は布団を顔から引き剥がそうとしたとき赤ん坊に向いていた手を使っていた。今だ!ここしかない!私は全力で赤ん坊に向かって走った。「お前はバカか!アダムに逆らうとは」と布団を引き剥がした男はもう一度手をこっちに向けようとしながら言った。そのとき私はあらかじめ手に持っていた枕を男の手に押し付けた。「なにぃ」男は動揺した。動揺している今だ!その瞬間私は赤ん坊を奪い取って-ガラッン-ベランダに出た。男はこちらに手を向けようとしていた。やばい!-ガラン-すぐに私はベランダの扉を閉めた。

「舐めるなよ!このクソ女がぁ!」と怒って男はベランダの扉を力で押し出してきた。

なにぃ!それは想定していなかった。もういい飛び降りてやる。-シュッ-私は2階から赤ん坊を抱きながら思いっきり飛び降りた。-ドン!-私は家の屋根に乗ったこんなことは初めてだ。とりあえず下に降りるか。

「おい!」男は私の後を追ってこちらに降りてきた。そのとき-キキーッ-謎の車が私の目の前に停まった。なんだまたこの赤ん坊を狙って来るやつか?確認のしようがない今は全力で逃げよう。逃げようとした瞬間車の窓から手が出てきてこちらに向けた。私と赤ん坊はドアが開き車の中に引き釣りこまれた。

「やぁ元気かい?」と運転していた男が言った。

「あんた誰?!この赤ん坊を狙ってるやつの仲間?」

「違うよ俺はその子の親だよ」


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