校内スター!?
「咲月先輩、実はうち給食レンジャーズのファンクラブの会長なんです!」
黒田……さんだっけ。活発そうな子が言った言葉が聞き流せなかった。
ファンクラブ。
ファンクラブ。
ファンクラブ……。
あれ、だよね。
アイドルとかのやつ。
アイドルのファンが集まるクラブ。
え、給食レンジャーズ、ってアイドル?
……あ、そういう話そういえばあったね。
現実味なさすぎて全然頭に残ってなかった。
で? 今目の前にいるのがファンクラブを立ち上げた会長だと。
へー。
私と何が関係あるの?って言いたくなったけど止めておいた。
仮にでも給食レンジャーズ? だし。
「そ、そうなんだ……凄いね」
いろいろと頭がパニック起こしててしどろもどろにそうとしか言えない。
「だから咲月先輩に会えて嬉しいです!」
「あ、ありがとう……?」
私、アイドルでも何でも無いんですが……?
嬉しいことは嬉しいけどなんかフクザツ……。
「あ、やっぱ困りますか? 私も一応ファンクラブ入っているんですけど、一年生、二年生で給食レンジャーズ人気だったりするんです」
そこで、丁寧に野山さんが説明してくれた。
「そんなに人気なんだ……」
「あ、はい。特に沢宮先輩の人気が」
「あ……ナルホド」
無駄に顔だけイケメンな奴だ……。
まあ性格も良い人だけどさ……。
なぜか、岳の名前を聴いた途端ビクッとなった。
「最近、咲月先輩も噂になってますよ。給食レンジャーズに女子が入ったとか色んな意味で」
ナニソレ……怖いんだけど。
色んな意味で、って例えば? 岳って人気ありそうだし嫉妬とかそういうのは止めて欲しいけど。
それと、有名になるの不本意なんだけど。
「あ、そんな咲月先輩は敵対視されてないです。むしろ憧れの存在になってるのでこうやってお話できて良かったです」
「う、うん」
戸惑いながら返事を返してると、黒田さんが割り込んできた。
「失礼って分かってるんですけど、聞いていいですかー? 咲月先輩ってどうやって給食レンジャーズに入ったんですか?」
「えっ」
絶句する私に構わず続けていく。
「沢宮先輩に呼ばれたんですかー? それとも自分から──」
「……呼んだ?」
「え、っ岳!?」
何ていうタイミング。
黒田さんが岳の名前を出した時に、丁度現れた悔しいけどイケメンな奴……。
なんか、こう、モヤモヤするんだけど……?
「え、沢宮先輩!?」
「きゃあー♡」
驚く野山さんの声と黒田さんの黄色い悲鳴。
それらを無視して岳は私にこう言ってきた。
「探してたんだけど? 梨里が給食レンジャーズ巻き込んでなんかやるらしいしな?」
「探して無くていい……え、梨里が、何を?」
「演劇部かなんかで」
「……う、そ、で、しょ……!?」
ファンクラブといい演劇部といい。
何やら嫌な予感しか無いのですが?





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