表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
給食レンジャーズ!?給食好きよ集え──!  作者: キハ
給食の 良さを伝えよ レンジャーズ
30/35

ライバルに!?

「いや、給食レンジャーズって何するのか気になっただけ」


 攻唯の返事にふうんと岳はつまらなそうに答える。

 って、その白けた反応は何だよ!


「あ、そういう仕事内容は先生に聞いたほうがいいよ。俺たちは新聞を作ってるだけだし」

「うん。それは分かってる」

「あっそ。なら早く帰った方がいいんじゃね?」


 少しだけ岳の目線が冷たくなった気がした。

 ……なんか怖い。猛烈に怖い。

 その目線を平静に受け取ってちゃんと受け答えしてる攻唯も恐るべし。


 どうして岳、冷たい感じなんだろ?


「……実はさ」


 攻唯は少しだけ視線を下に落とすと呟いた。


「おれも給食レンジャーズに入ってみたいなーって、ただの野次馬根性だけどね」


 うわ、攻唯すごい。

 こんなとこ私の代わりなら勝手に入ってもいいですよ〜。


「……何ていう称号で?」

「お、雄治いたのか」


 いつの間にか教室に入ってきてた雄治が興味津々に攻唯に詰め寄った。 

 あと、いきなり現れてびっくりさせるのやめてほしい。

 ってか安則どこ行った。


「ほら、野菜の本川、とか。パンの安則とか」

「あとおかずの沢宮な」


 雄治の説明にさらっと自分の名を付け足す岳。


「まだ七花は体験だからいいとして。攻唯が入りたいんならそういう称号があったほうがいい」

「……そっか」


 攻唯は少しだけ考えると、


「じゃあスープ魔神、桧山かな」


 おおやっぱりそうですよね。

 攻唯はスープばっかお代わりしてるからね!

 私もしてるけど、その称号いらないんで攻唯に譲ってもいい!


 そう言おうとしたのに、


「え?その称号七花じゃね?」

「だよな。それ七花と被るくね?」


 まさかの岳と雄治が顔を見合わせて頷き合ってる。


「あ、その称号攻唯に譲ってもいいんだけど……」

「譲るの?七花の方が早く給食レンジャーズに入ったのに?」

「だから、入ってないッ!体験だって!」

「同じだよ、似たようなもん」


 似てないわ……。

 頭を抱える私となぜか私を少し睨んでいる気がする攻唯。

 そして雄治は面白いものを見つけたかのように目を輝かせて。


「あ、考えたんだけどさ、七花と攻唯で称号争いすればいいんじゃ?」

「お、ナイスアイデア。面白そう」


 変なこと言うな。それとすぐ同意するな。二人とも。


「受けて立つ!じゃあ七花よろしくねー」


 おいおい、お前も乗るなよ、攻唯……。


 これはもう嫌な予感しかない。

 猛烈に嫌な予感がする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
他にもこんな小説を書いています! マイページ wgga5hiaizfg9mefvk53ov5i03g_zim_740_1s0_1fnqc.png ビューティーフラワーズ f3a3rsagvy4lcqbvjx2ays7czj_2bj_q1_bi_9zbg.png
― 新着の感想 ―
[一言] 楽しく読ませていただきました。 読むペースが早くいいねのスパムに引っかかってしまいました(笑) 全ての話にいいねは押せていません。すいません。
[良い点] ∀・)なんだろう、むかし「けいおん」ってアニメがあったんですけど、ただただ軽音部の女子高生のほんわかした日常を流すアニメだったんですけど、ただただそれを眺めるのが心地よかったんですね(笑)…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ