下書き作成!?
笹木先生っていうのは英語の先生。
ALTじゃない、でも海外に行ってたことが多く英語日本語両方喋れる。
えーとフランスとかシンガポール行ってたって聞いたことがある。
パソコンで調べるよりはいい情報源になると思う。
「あ〜あの先生か」
……なんで苦笑いするの?
「俺あの先生苦手だから頼むわ〜」
え、ちょ、手伝ってくれるんじゃなかったの!?
結局のこと。
岳がメッチャ嫌がるから担任の先生に言いつけてやったらニヤニヤ顔で連行されてたし。
こっちだってさ!お前がやらないんなら!こっちもやめるからな!
っていう勢いで言いつけといた。
……いや口に出してはないけどね?きっとあの先生のことだから察したよ。
しかし、なぜ岳があの……英語の先生が苦手なのかすっごく気になるんだけど。
岳によると「威圧感がヤバい」らしいんだけど……私は別にそう思わないけど?
インタビュー内容は省くとして。
メモした情報源を伝手に新聞(下書き)を作成することにした。
というわけで休み時間、放課後(いや残らせるなよ……まっいいけどさ)を使っている。
「おい〜!安則!帰ろうとするなって!」
私が頑張って書いてる途中にうるさいなあ……。
岳がキレかかったかのように帰ろうとする安則に怒鳴る。
うん、サボろうとするあいつが悪いんだ。
「……で、あいつどこ行った?」
「……は、雄治もどこかサボったな!」
私の呟きにまたキレる岳。
うん、サボった二人が悪い。そう思おう。
ってかあいつら……なんでどっか行くんだろうね。
今まで真面目に見えなかった岳が急に真面目に見えてくる程サボってる。
「……でお前はなんでいるんだよ?」
「あ、はい何でしょう?」
岳が紙から視線を上げて言う。
……私は知ってたよ、攻唯がずっといたことをね……。
それにしても返答が白々しい……ね。
ってかいちいち放課後攻唯がいる事自体がおかしいような。
そんな視線を感じたのか攻唯は苦笑いした。
 





 ビューティーフラワーズ
ビューティーフラワーズ
