爆食い披露!?
とりあえず新聞はまだ期限はあるので後回しにしたとさ。
別にいーじゃん!ちょっとぐらい後回しにしたって!
というふうに開き直った私はフツーに授業受けて。
もう一瞬だけ給食レンジャーズのことは頭の隅に追いやっといたわ。
だからもう一回今日の学校ライフは給食レンジャーズのことを完全に忘れて!
平和に!せめて今日だけも!過ごす!
だから時より頭をよぎるのはなかったことにして過ごしてたのに……。
「ご飯お代わりしたい人ー。白米だよー」
ノリノリの先生の声と被りながら手を上げたのは安則で。
あ……そっか。爆食いする芸人ってあだ名ついてるもんね。
給食レンジャーズの中じゃ一番食べるやつかも。
って!なんで思い出してんだー!
「先生!安則にいつものかき氷ご飯を!」
「もちろんです」
岳が余計なことを言って先生もニッコリ受け答えしてやがる。
かき氷ご飯。このクラスでは常連となっている現象。
まあ見てれば分かるよ。
「いやいや……もーいいです。やめてください」
先生が安則の茶碗に大盛りで盛っていく中、やめてコールをする安則。
だが……その顔は明らかに笑っているじゃないか!?
やめてと言いながら大盛りで盛れ的な顔してる!
そんな現象が日常茶飯なので給食中退屈そうな生徒たちも目を輝かせて先生の盛る茶碗を見つめている。
──そして、見事にご飯山盛り。
茶碗をひっくり返して乗せたような盛り方と量。
まるでかき氷の盛り上がっている氷みたい……から岳が名付けたらしい。
「だから多いんだって……」
とか言いながら安則が先生から受け取ろうとした瞬間。
「あ、ちょっと待って」
何をする気だ!?
先生はポケットからスマホを取り出すと……。
山盛り……かき氷?ご飯と笑顔の安則をカメラに収めたのだった。
その瞬間クラスから拍手が湧き上がる。
うん、いつものこと。みんなノリノリ……って私も釣られて拍手してるし!
その後安則がグダグダ言いながらも笑顔で完食したのは言うまでもない……。
 





 ビューティーフラワーズ
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